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テニスでも全国的に有名な青春学園。
テニス界では名のある強豪校だ。
強さはやはり練習を積み重ねてあるべきもの。
当たり前だがテニス部には当然朝練というものが存在する。
放課後、朝と毎日のように練習することにより、より強くなる。
練習に遅刻するなどレギュラーだろうが言語両断。

・・・そして今日も1人の少年が遅刻してきた。

「おっそーい!10分遅刻だよ!越前くん」
「げっ・・・」
見つかった、とこそっと入ろうとしていた青学の1年ルーキー・越前リョーマはヤバイという顔つきをする。
ある意味部長よりヤバイヤツに見つかったと。
「もーっ、どうしていっつも遅刻するの?」
めざとくリョーマを見つけたその人物は臆することなく彼に近づき咎める。
「またおにーちゃんに走らされちゃうんだからね」
その人物―――青学男子テニス部のマネージャーである手塚 だ。
あの、手塚部長の2つ下の従妹でリョーマと同じ1年生。リョーマとは同じクラスで席も隣だ。とても元気があってかわいいから部のみんなに好かれている。レギュラー陣による取り合いなんてのもしょっちゅうだ。
「・・・朝起きられないし」
「越前くん、レギュラーでしょ!」
「なんかカンケーあんの?」
「もっと頑張ってもらわないと!」
へえ・・・とリョーマは の前に一歩進み出て「それは 次第だね」と小さく言って頬に軽くキスした。
途端に の頬は赤くなる。
「ちょっ・・・越前くん!」
リョーマはあの生意気そうな笑いを見せてそのままその場を離れた。

・・・の前に部長に見つかってグラウンド30周(笑)。いつもより多いんスけど。

マネージャーとしての はホントによく働く。
朝練の準備もいつも完璧だし、放課後の練習も部員が気持ち良くできるように部室を綺麗にしたり休憩時間には元気にタオルとスポーツドリンクを配ったり。
「ハイ。お疲れサマ、越前くん」
リョーマにニコと微笑みタオルを差し出す。
「・・・ども」
「越前くんはホントにすごいねー。テニス上手くって。ツイストサーブとかいつ憶えたの?」
「・・・憶えてない」
「憶えてないの?そんなモンなのかな・・・」
「・・・
「ん?なに?」

―――思考停止。―――

「あ、練習再開みたい。俺行くね」

無言。
すっかり固まってしまった を置いてリョーマはさっさとコートに戻る。
そこに残ったのは頬を真っ赤に染めた
はさきほど何かあたたかいものが触れた唇を手で押さえた。
「・・・」

部活が終わって帰路につく。
は従兄の国光と帰るために竜崎先生のもとへ話しにいった従兄を部室で部誌を書きながら1人待っていた。
ふと、リョーマとの先ほどのキスを思い出す。
「・・・越前くんのバカ・・・」
「誰がバカ?」
「・・・え、越前くんっ!?」
「まだいたんだ。何やってるわけ?」
「・・・お、おにーちゃん待ってるの」
「ふーん」
「越前くんこそなんで・・・?」
忘れ物でも取りに来たのだろう、ロッカーから何か取りだしバックにしまう。その後も黙っているので は再び部誌を書き始める。

カリカリ・・・

のシャーペンを走らす音だけが部屋に響く。

ふわっ

突然、 は背後から抱きしめられる。
「え、えち・・・っ」
は頬を真っ赤に染めて後ろを見ようとする。
「リョーマ」
「へ?」
「名前で呼んでよ」
「え?」
「ねえ・・・いつまでもそんなに真っ赤だとキスしたくなるんだけど」
そう言いながら顎に軽く手をおき頬に掠めるようなキスをされる。
「なっ・・・越前く・・・・・・んっ!」
今度は口を塞がれた。
「名前で呼んで、って言ったよね?」
「・・・〜〜〜カンケーないっ」
「あるよ。ハイ、呼んで?」

顔がすぐ近くにあるのでドキドキする。

ドキン。

「う〜〜〜・・・・・・・・・くん」
「聞こえないよ?」
「〜〜〜〜っリョーマくん!」
「よくできました♪」

ちゅ。

再び、唇に感触。
「ご褒美だよ♪じゃーね、

「ば、ばかぁ・・・!」




written by koo hiduki .....






ちょと長めに。頑張った。王子〜〜〜(≧▽≦)♪



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