木枯しの季節



「リョーマくん!お疲れさま!」

部活を終えて着替えに向かおうとしたリョーマの前に一人の少女が現れた。
彼女の名前は。リョーマと同じクラスの1年生で、先日リョーマの彼女になった。



・・・部活は?」
「終わったよー☆ここで待ってるね、早く帰ろう」
「うん、分かった」



リョーマはを待たせてはいけないと部室に急いだ。

リョーマを待っている間、先に着替え終えた先輩方がの前を横切る。



「誰か待ってるの?」
にっこり笑顔で不二がに声を掛けた。
「あ・・・リョ・・・越前くんを待ってるんです」
「ああ〜〜!君、おチビちゃんの彼女の・・・名前は確かぁ・・・」
ちゃんだよ」
「よく覚えてるにゃ・・・不二」
「まぁね」
「おチビちゃんが来るまで俺たちが話相手になるにゃ」
はクスと笑って「ありがとうございます」と言った。



「今日のおチビちゃんはにゃ〜」
と、英二は少し得意そうに、手塚に走らされたことや、乾の野菜汁のことなどを話した。
待ち時間も楽しく過ぎて、すぐに着替え終わったリョーマが部室から出てきた。


「あ、リョーマくん」
「おチビちゃん来ちゃった。じゃー俺たちは退散♪またねーちゃん」
「あ、はい、先輩たちもお疲れさまです、ありがとうございました」
ぺことお辞儀して別れを告げた。

、行くよ」

おもしろくなさそうに、リョーマはの手を無理矢理引いた。



「ちょ・・っリョーマくん?」
2人で並んで歩いてると、リョーマがぽつんと言った。
「俺の前で」
すっとの前に立ち、まっすぐ目線を射抜く。

「俺の前で他の男に微笑まないでよ」

これは・・・ヤキモチってやつなのかな。
そんなリョーマをカワイイと思いつつ、は微笑んだ。
「ん、わかったよ」


の肩がぶるっと震えたのを見てリョーマはしていたマフラーを外し、の首にかけた。
「あったかい・・・でもリョーマくんが寒いよ」

「俺は大丈夫」


すっとの手を掴み、自分の手と重ね、着ていたコートのポケットにの手ごと突っ込んだ。


「こうしてればあったかいから」



は顔の体温が上がるのが分かった。




written by koo hiduki .....






また寒い時期になってきましたねえ…。



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