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遠いひと、近いひと なんであんな手に届かないようなひとを好きになっちゃったのだろう。 そういくら思っても仕方ない。 好き、だから――― 「オハヨ、 ちゃん」 「あ、オハヨゴザイマス、不二先輩」 たったそれだけ。 それだけがすごく嬉しくて、ドキドキする。 「・・・・んで?」 「んでって・・・それだけだよ?」 はぁ。とリョーマは溜息を付いた。 そんだけでよく喜んでいられるな・・と女の考えってホントよくわかんない。 「アンタさぁ・・・」 「何?」 「ま、いいけどね・・・」 同じクラスで同い年という理由でいちいち の恋の報告をされる青学ルーキー越前リョーマ。 こうやっていつも の話を聞いてやっている。 生意気だけど、優しい。 けれど が好きなのは より2つ上の3年生の先輩、天才と呼ばれる不二周助。 は気付いていなかったけれど、毎日不二の話を顔を赤らめて話す彼女を・・・リョーマがどう思っているのか。 カワイイと。 好きだったから、いつも話を聞いてやってた。 興味のない人間に付き合うほどリョーマは優しくない。 ある日の放課後。 とリョーマは部活が休みなったので、教室で大量に出た宿題を片付けていた。 「はぁ〜ぁ」 「・・・ちょっと溜息つかないでよね、やる気なくす」 「あ・・ゴメン」 「まぁ別にいいけどね」 「だって〜〜〜っ、雨の日は不二先輩に会えないから・・・」 「・・・まだまだだね」 「会いたいよーっ」 「会いに行けばいいじゃん」 「はぁっ!?そんなこと出来るわけないでしょっ!?」 ほとんど漫才状態の2人の会話。 「リョーマくんみたいにテニスできたらいいのに・・・」 「・・なんで?」 「そしたら先輩とテニス出来たし・・・ね、この前の試合とかどーだったの!?」 「楽しかった・・・かな。あのひと、上手いし」 そっかぁ、とまた宿題する手を止めて は肘を突く。 「 は、不二先輩のドコが好きなわけ?いっつも笑ってるし・・・」 「全部!」 「は・・・?」 「カッコイイし、優しいし・・・テニス強いし・・・とにかく全部好きなの!」 「あっそ・・・」 と、そこでリョーマはいきなり の頬にキスした。 「ななななっ・・・」 「それ、本人に言わないと伝わんないと思うよ?・・・ね、不二先輩」 チラと出入口付近に目線をやる。 じゃ、お先に。といつの間に帰り支度を済ませていたのだろうか席を立ってしまう。 「え、ちょっ・・・リョーマくん?まっ・・・」 慌てて席を立つ の目に入ったのは・・・ 不二、先輩・・・。 「えええっ・・ちょっ、なんっ・・・」 敬語もぶっとびまくりである。 「越前くん、気付いてたんだ」 「まあね」 不二はニコっとリョーマに意味深な笑みを向け、 の方へ教室を跨いだ。 「 ちゃん」 「せんぱい〜〜・・・いい、いつからっ」 「かなり前から」 リョーマくん・・・気付いててあんなこと聞いてくるなんてっ! 「 ちゃん、ボクが好きなの?」 「ええええええっ・・・・ええっと・・・」 「ボクはね、 ちゃんが好きだよ?」 「はぁ・・・・ってえええええっ!?」 驚きながらも は席からズリ落ちた。 クスクス笑って不二は を立たせ自分の方へ引寄せた。 「ふ、不二先輩・・・」 「 ・・・好きだよ」 「えっと・・・」 「 は?」 「んと・・・す、きです・・・」 その日めでたく は想いを伝えることが出来ました。 「ってゆうか・・・先輩、なんでココに・・・」 「ん?それはね・・・」 に、会いたくて・・・ その後。私の顔が真っ赤に染まったのは。言うまでもありません。 written by koo hiduki ..... 不二様、似非だって! |