大好きなひと[after] ..... 恋愛編



、大好きだよ・・・」




そう、不二先輩は言ってくれた。









ガタンコトン。

『次は〜□△駅〜』

電車のアナウンスが聞こえる。
が、そのアナウンスはいつもなら軽いドキドキする程度なのに今日はいつもにましてドキドキした。

□△駅。
大好きな不二先輩が乗ってくる駅だ。

先輩は青学の最寄駅の改札前にちょうどくる前から3両目のこの車両にいつも乗ってくる。
は昨日大好きな先輩と半年振りくらいに声を交わしただけでなく見事両思いになった。
それはすごくすごく嬉しいことで昨夜は嬉し過ぎてあまり眠れなかった。

しかし朝になってみると。はものすごい緊張感に襲われた。一体どんな顔をして先輩に会えばいいんだろうか。
恋人同士になったものの、は思いきり逃げてしまいたい気分だった。
けれど毎朝この電車のこの車両に乗っていることは不二も知っていることで、今日に限って避けたりしたら返って変だ。

そんなことを思っているうちに当の本人である不二周助が乗ってくる。

「おはよう、

ニコと麗しいばかりの笑顔を向けて、不二先輩がの隣に座った。

「オハヨ、ゴザイマス・・・不二先輩」

もう今にも倒れんばかりの状態で、頑張って声を絞り出す。

「昨日はよく眠れた?」
「ええ・・・・・・・実はあんまりです」

それから他愛もない話をいくつかしてが、はあまり覚えていなかった。
そして気付いたらもう学校の正門にいたのである。

?」
「あ、ごめんなさい・・・」
「じゃぁボク朝練に行くけど・・・」
「はい、あの、頑張ってください。私、上から見てます」

何か不二先輩が言いかけた気がしたがは既に走り出してしまっていた。








最低、最低。

不二先輩はやっぱりすごく優しくて、すごく綺麗。


あんなに好きなのに。

とっても大好きなのに。

なんで、どうして。


絶対不二先輩は気を悪くしたに決まってる・・・!







教室に駆け込んで窓に駆け寄る。

窓の向こうには朝練をしている不二の姿が見えた。



「オハヨーちゃん」

暫くして毎度の如く前田さんがやってきた。

「あ、前田さん・・・オハヨ」
「今日も見てるの?」
「え、あ・・・うん・・・あのね、前田さんが帰った後・・・」

はとても詳しく昨日起きたことをすべて前田さんに話した。
一通り聞き終えた前田さんはとても驚いた表情をして大声を出した。

「声、おっきいよ」
「あ、ゴメン。あんまりビックリして・・・」
「いいけど。でももうダメだよ。私、先輩といても先輩を退屈がらせちゃうだけだもん」
「なんで?あんなに好きなんでしょう?」
「そうだけど・・・」

自分がよくわからない。
そう言ったカンジであった。











昼休み。

は屋上で不二を待った。


電車の中で。
昼休みここで一緒に食べるよう誘われたからであった。


「不二先輩・・・」

2人でお弁当を広げて食べる。


が感じたのは息苦しさ。

はついにその想いを外に出した。


熱い涙がの頬を伝う。



「ゴメンナサイ・・・」
「どうして謝るの?」
「だって・・・私、ダメです。不二先輩には私じゃ釣り合いません・・・」
「どうしてそう思うの?」
「ごめんなさい、不二先輩は大好きだけど、それだけじゃダメなんです・・・」



「不二先輩が私なんかを相手にしてくれたのは嬉しかったけど、でも、私じゃダメです。私よりもっと綺麗なひとはいっぱいい・・・・・・んっ」



は最後まで言いきることが出来なかった。
の口を不二が塞いだから。


「ふぇ・・・」

は再び泣き始める。





?あのね、」

不二はをしっかり抱き締めてゆっくり優しく言った。


「ボクはだから好きなんだよ。じゃなきゃ嫌なんだ。わかる?が、ボクを選んでくれたようにボクが選んだのはなんだ」

「・・・はい」

が好きだよ・・・わかんない?」

「・・・私も大好きです」

「だったらもうダメとか簡単に言わないでよ、ね?」

「・・・でも、」






「別にがボクを嫌いでも好きでもいいんだけどね・・・」

「嫌いになんてなりません!」

「ボクはを離す気はさらさらないから」

「・・・不二先輩・・・?」

「あ、それ今度言ったら許さないよ」

「え・・・それ?」



そう言った途端は地面に寝転がって不二に押し倒されているような体勢になる。



「その、『不二先輩』ってゆう呼び方のことだよ」(にっこり)

「え、だってなんて呼べば・・・」

にっこりと笑った不二が怖い。今まで見たことない笑顔・・・というより微笑。

「周助、って名前で呼んでごらん?」

「ええええ。そんなこと出来ないですです〜〜〜っ」

「あと。敬語も止めること」

「えええええっ」

「言うごとにお仕置きね」

「そんなぁ・・・不二先・・・」



「言っちゃったね」

にっこり笑って不二はの首筋に唇を落とす。


「や・・・先輩、くすぐったい・・・」

「先輩じゃないよ?」

「不二先・・・・・・しゅうす、け・・・」


「良く出来ました♪」

心底楽しそうに不二がを抱き締めた。




「あ、あと。」

「まだあるんですか!?」

「・・・敬語もダメだよ、♪」

「えええええ」

「私「なんか」っていうのも禁止。はカワイイよ」

「はぁっ!?私なんか全然かわいくないで・・・かわいくないっ!」

「だからそれは禁止だって言ったでしょ?」










「言ったでしょう。ボクは離す気ないって・・・絶対離さないよ」



にっこりと。

不二の本性が出た。





きーんこーん・・・・


遠くでチャイムが聞こえたけれど、も不二も聞こえない振りをしてずっとじゃれあっていた。




written by koo hiduki .....






またしても。だってでも、いきなりカッコイイひとが彼氏になったらあせるでしょう?
それに・・・自分にだって自信がなかなかないのがホントでないかなぁ・・・
これは恋する女のコの応援を書きたかったんだけどなぁ・・・なんか違う?(死)
相手に不二さまを選んだのは僕が好きだからです。はい。でも白いっスね・・・あは。



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