心配症



ランキング戦も終わり、レギュラー陣も出揃った。都大会を控えた青学テニス部におくばせながら春の風が吹きこんだ。

「ハジメマシテ、手塚 です。部長の従妹にあたります。どうぞよろしくお願いします!」




第一印象は上々。

爽やか。明るい。可愛い。

それが、部員たちの に対する印象だった―――




「お疲れサマでーすっ!」

元気よく疲れきったテニス部員の中を掛け抜ける少女が1人―――自分も疲れているであろうに一生懸命笑顔でタオルとスポーツ飲料を配っている。

「ハイ、おにーちゃ・・・じゃなかった、部長、お疲れさまです」

ニコと笑顔でタオルを差し出し、その笑顔にあの堅物の手塚も顔が綻んだ。

「お前も疲れているんじゃないか」と彼女の体を気遣ったりしている。

その従兄の心配にもニッコリと満面の笑みを浮かべて応える。

「大丈夫よ、心配しないで。みんなの方がもっと疲れているんだから!」

彼女はつい先日青春学園中等部の1年生になったばかりの部長の従妹で、怪我が原因で現役からすでに引退している。

名前を、 という。










〜〜〜〜〜〜〜〜」

「う?」

ひしっと に抱きついて来たのは青学の猫(笑)、こと菊丸英二。

「あ、菊丸先輩。お疲れさまです」

英二が英二であるが故の―――疑問に思われないスキンシップ。

擦り寄ってくる猫の英二を は押しのけることなくそのままにしておく。タオルを差し出して顔を拭いてやったりする。

すると英二は気持ち良さそうに顔をぴくぴくさせてにゃ〜と鳴いた。(ホント猫だ/笑)

「英二・・・? ちゃん嫌がってるよ・・・?」(微笑)




ひゅぉぉぉぉぉぉぉぉ。。




まわりが一気に−10℃程下がった気がしたが―――ビクっとない猫耳をとんがらせてなお英二は を離さなかった。

〜〜、不二がいじめる〜〜〜。慰めてv」

とさらに抱きしめる腕の力を強めた。その光景に不二がさらに怒るのだが―――あわれ菊丸英二。自業自得である。



そこへふらっと のクラスメートでもある越前リョーマが の胸に倒れこんできた。

「にゃっ。おチビ、ちゃんに何してるにゃっ」

「りょ、リョーマくん?大丈夫?」

王子のクセに下心丸見えな(笑)態度に、けれどこの鈍感娘は疑問を抱くことなくさらに心配なんてしている。

「今日も疲れた・・・」

「うん、お疲れサマv」

おねーさん(ではないのだが)よろしく、 は小さいリョーマを可愛いと思っているので頭を撫でてあげたりする。

「ありがとv ♪」

ちゅっと頬にキスをする。突然キスされたのでビックリして は顔を赤めた。けれどリョーマは帰国子女なのでキスなど日常茶飯事―――このくらいはうろたえることでもないんだと思い直す。

とわいえ―――リョーマは本気だったのだが・・・(笑)鈍感極まりないやつである。

「まだまだだね・・・」

溜息まじりに自分に悪ついた。

そこへ「おいおいー。越前。抜け駆けはいけねーな、いけねーよ」、と口癖を言いながら桃城がリョーマを からはがした。

「桃ちゃん先輩♪お疲れでーすっ」

「ちょっと桃先輩!ズルイっスよ!!」

ぎゃーすか。ぎゃーす。ここで言い争いを始めてしまった桃とリョーマに向かって はオロオロしている。




「ねえ・・・ところで ちゃん・・・手塚待ってから帰るんだよね?待ってるの暇じゃない?ボクが家まで送ってってあげるよ」

今まで見ているだけだったちまたでは魔王さまと囁かれている不二周助、ココでちゃっかり に話し掛ける。いやはや、いいとこどり(爆)。

「あ、でも仕事まだ残ってるし。大丈夫です。おにーちゃん待って一緒に帰りますから〜」

にこぉ。と純粋培養そのものの笑顔にかの不二サマもたじたじです。






見るに見かねた手塚部長、やっと登場デス。

「今日はすぐ帰れそうだから。支度して待ってろ」

「うん!」

残りの仕事を済ましてしまおうと は部室に向かってしまった。




「手塚・・・・・・・・・?」

「なんだ・・・」

「そんなにボクが不安かな・・・?」

「オマエにだけは はやれん」

「ああ、そう・・・でも」

「・・・?」

「障害あるほど燃えるよね・・・」

ふふふふふふ・・・となんだか聞こえてきそうですよ、不二先輩〜(T-T)(T-T)






帰り道。



「ん?なあに、おにーちゃん」

「部活はどうだ?大変じゃないか?」

「んー・・・大変だけど〜、楽しいし・・・みんなダイスキだし!!」

「・・・そうか」

「どうしたの、おにーちゃん?」

いままでずっと は手塚にとって妹のような存在だった。たぶんこれからも―――。

は俺が守ってやらねば・・・と手塚は思った。




written by koo hiduki .....






逆ハって難しい…。



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