ライバル



越前リョーマと壇太一。

私の恋のライバルである。
名前でも分かるようにこいつらはなんと男なのだ。
世の中にあんなカワイイ男が存在していいのか!?と思うくらい悩殺的にカワイイ。


片方の越前リョーマとは同じ学校で同じ部活。
ライバルなので認めたくはないが、むかつくくらいテニスが上手い。そんな時はかっこいいくせに!!
さらに、カワイイときた。なんであんなにちっちゃいわけ!?151センチって何よーーー!
生意気なクセに意図的にとしか思えない行為で母性本能くすぐりまくる。

壇太一とかいうやつは実のところ良く知らない。
でも千石・・・こいつが私の恋人の名前なのだけど、千石の話の中に必ずと言っていい程、出てくるしこの前試合会場で見かけた時その容姿の可愛さに不覚にも圧倒された。



こいつらにだけは負けられない。



私、 は青春学園に通う3年生で、男子テニス部のマネージャをしている。
2,3年前までは現役でテニスをやっていたけれど、膝の故障で既に引退している。
青学に入ったのはテニスが強いと評判だったから。
たとえ試合に出れなくても、常に近くにいたいと心のどこかで願っていたからなのかもしれない・・・。

男子テニス部は強いというだけあって練習はハードだ。特に、レギュラー陣。
去年までレギュラーだった乾先輩がサポーターに入ってからますます練習はハードになった。
これも青学がより強くなるためのハードルなのだが・・・。
ともあれ、私の仕事が一番忙しくなるのはみんなが練習を終えた後。
つまりは疲れたみなさんにタオルとドリンクを配ることである。


「お疲れ様ーーーーー!」
私は元気よく声を出してみんなの周りを掛け回った。
さすがに人数が多いので1年生が少し手伝ってはくれるが、3年生など上級生には私が渡しに行く。
そして一通り渡し終えてから、一番の疲れ組であるレギュラー陣のもとへ走った。

「お疲れ様!」
〜〜〜!」
側に寄ったと同時に英二が抱き着いてくる。
なんだか英二は猫のようなのでいつも抱き着いてくるが、もう慣れてしまった。
ついでにその場の3年生のひとにもタオルを渡す。
しかし英二が抱き着いてくると大抵・・・

「エージ・・・何やってるの?」

・・・と、大魔王という異名を持つ(笑)不二がひっぺはがしてくれるのである。

先輩」
「あ、桃ちゃん、お疲れー。あ、海堂くんもはい!」
桃城と海堂にタオルを渡すとその後ろにはちまっこい背格好のやつが控えてる。


先輩、俺にもください」

来たな。
こいつ。こいつであるっ!

「・・・越前」

私は日頃敵視しているせいか思わず身構える。
ライバルっていっても私が勝手に言ってるだけでリョーマには何の関係もなかったりするのだ。
「・・・なんでそんなに身構えてるんスか?」

くぅ・・・か、かわいい・・・!
上目遣いに見るなっちゅーの!!
絶対コレは意図的にとして思えないのに、これで無意識だということに最近気付いた。

「あーーーー、もうっ、なんでアンタそんなにカワイイのっ!?」

私、思わずわけのわからない叫び声を出し抱き締めてしまった。ライバルなのに!!
それに対して当のリョーマは冷静である。
というか私が恋人のことでリョーマに敵対心を持っているのは知っているので、既に飽きれていると言ったカンジだ。

「・・・ 先輩、また?」
「またってなによ!」
「まだまだだね・・・」

きーっ。
むかつく。

「アンタなんかに負けないんだからっ」

私はそうビシっと宣言してやった。
・・・でもどうせ私の一人相撲なんだけど。





部活が終わったら私はちょうどこの時刻に終わるであろう恋人を迎えに山吹に向かう。
けれど今日はなんと千石の方が青学に来ていた。

「千石っ!?」

私は思いっきり掛けよって抱き着いた。もとより、飛びついた。

「わ、 ちゃん・・・」
いきなりだったので千石は倒れそうになるのを必至で堪えて体制を立て直した。
「早かったのね」
「うん、だからこっちに来ちゃった」
に会いたかったし、と加えるところがキザなとこ。
これで何人の女をオトしたんだか・・・でもいまは、信じてるから・・・。

「んじゃ帰ろうか」
と私が言ったところで邪魔が入った。

「あ、越前くん」

見るとそこには自転車に乗った桃城と越前。
「あー 先輩!彼氏っスか〜?いけねーな、いけねーよ」
「桃ちゃんと越前!お疲れ〜」
「・・・って山吹の千石さんっスか?」
千石は有名だから、桃が気付いて千石に向かっていう。
「うん、そう。君は・・・オモシロ君だっけ」
「オモシロじゃなくて桃城っス」
「ああ、そうそう〜」
ぽん、と手を打ってへらっと笑う。けれど内心ドキドキ言っている筈だ。
千石がそうやって笑う時は余裕を見せている時。

「ああっ。越前くん?」

千石が、後ろの越前に気付いて声をかける。
「この前は君に当たらなくて残念だったよ〜」(注*無理矢理ですが本誌よりも進んだ設定で)
「・・・アンタ誰」
「げ。ひっどいな〜。いい加減憶えてよ〜〜」

越前に興味を示す千石。

おもしろくない。



おもしろくない。




私はむすっとして3人よりも1歩下がった。
それに越前が気付いてにやっと笑った。

なんなの。なんなのよ。だってこんなに私は好きなのに・・・!

すると千石の横をすり抜けてリョーマが の方へ来て腰に手を回し抱き着いた。

「え、え・・・越前・・・!?」
「ねえ・・・あんまりふらふらしてると、俺 先輩貰っちゃうよ?」
「うーん・・・それは困るなぁ・・・」
千石に向かって挑戦的に笑う。そしてくん、と背伸びして私の頬に軽くキスした。

「んじゃ、桃先輩帰りましょ。 先輩、また明日」

と、何事もなかったように桃の自転車に乗る。
私何がなんだかわかんなくなってきて、その場を振り返って走り出した。

「って・・・あ、 !」

後ろで千石の声がしたけれど、振りかえることはしなかった。







「・・・あーあ、いっちゃった。 先輩泣いてたりして」
「まだまだだね」
「おお。いいのか、そんなこといって。知らなねーぞ」









!待ってよ」
千石が私の後を追ってくる。公園の中を掛け抜ける途中で腕を掴まれた。

「やだっ・・・離して!」

腕を引かれてとても強い力にあっさり為すがままになってしまう。
「なんで・・・、なんで泣いてるの?」
「泣いてない・・・っ」
?」
優しい優しい声に私は思わず震えた。





「千石の、ばかっ」
「ええっ・・・な、なんで??」
「ああ、もう!わかんないなんてもっとばかっ」
「そ、そんなこといわれても・・・;」
「ばか、ばかっ。私がこんなに好きなのに!」
「バカと言われて好きと言われる・・・」
「もういい、別れよ。越前や壇太一に構って貰えばいいじゃない」
「は?太一?なんで太一や越前くんが出てくんの?」

ぶち。

「ばかーーーーーーーー!彼女の前で平気で他の人かわいいなんていうやつなんか大ッ嫌いなんだからーーーーーー!」





その後、その場で私はホントに泣き出してしまった。


「ごごご、、ごめんてば、 〜・・・泣き止んで?」
「・・・知らない・・・っ」
ちゃーん・・・俺、 のこと大好きだよ?」
「口ではなんとでも言えるもん」
「じゃーどーすればいいのかな」

ちゅ。と千石は私にキスしてきた。

少し悲しそうな顔をして。

私が信じてあげないから・・・。



「ごめんなさい・・・」

私は小さく言った。

腕を掴まれてもう一度優しいキスが降ってきた。






が、好きだよ」





耳元に心地よい声がした。






「・・・落ちついた?」
「・・・はい。ごめんなさい・・・」
しゅんとして私がいうと千石は優しく手を取った。
「謝ることはないんだけどね? がそれだけ俺を好きってことだから、ね」
「なっ・・・ちがっ・・・」
だってさー。青学レギュラーと仲良いじゃん・・・?だからね俺もいろいろ不安なわけよ」
「・・・そんな・・・仲間だし・・・」
「うーん・・・あれは明らかに隙あらば を狙ってると思うよ?」
はかわいいから、と恥かしげもなく言ってのける。


「越前くんも太一もかわいいけど、一番かわいいのは だよ」






「・・・」



喜ぶべき言葉なんだろうが、その時の に後半は聞こえていなくて。

やっぱり千石は2人をかわいいとこの後に及んでいうか。



「やっぱり、千石なんて大ッ嫌いっ!」


・・・さて、2人は仲直り出来たのでしょうか?




written by koo hiduki .....






また書いちゃったvしかもまたしても王子でてるし・・・
これ太一くん相手に奮闘するのも書こうと思ってたり・・・好きだな、をい。好きだもん!!(開き直り)



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