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A dear niece ..... for hyotei festa in 2002 「では、それでいいな」 「はい、あと1年のことですが…」 もう部活時間も後半に差し掛かり、皆にも疲れが出始めている頃―――。 コートの片隅では跡部部長が監督である榊と簡単な打ち合せを行っていた。 「それはお前に任せる」 「わかりました」 跡部の話しを聞きながらも榊はコートに視線を泳がせていた。 興味をなさそうな素振りでありながらも大体の部員の実力は常に把握している。 部長である跡部にすべてをまかせながらも、ちゃんと練習も見に来る。 部員からあの服装はどうにかならないか、とか口調が偉そうだとか(跡部のがもっと偉そうだと思うが)、43歳というのは絶対嘘だ、とか結婚しているのか……等など噂が飛び交っているが、それでも顧問としての技量はそれなりに支持を得ている。(多分) 「ご苦労。跡部も練習に戻っていい」 「はい」 2,3確認を済ますと跡部もコートに戻り、榊は一人フェンスの向こうに出て、コート回りを一周し始めた。 そして、目に付いた生徒に声を掛けていく。 金持ち学校なだけあって、氷帝のコートは実に6面あって、広い。 それでも溢れ出すほどの部員数なのが驚きだ。 6面もあると、一周回るのにも時間がかかり、榊が半分くらい回ったところで、榊を呼ぶ小さな声があった。 「おじさん!」 とてとてーっと近寄ってくるその姿は小学生だろうか―――。 そのままその"小学生"は榊の腕に抱きついて来て、不満顔になった。 「遅い!少しって言ったのに全然少しじゃないじゃない。…ね、私も一緒にコート回る!」 榊は少し困ったような顔になった。 「、練習の邪魔になるから大人しくしてなさい」 「嫌!」 「…」 困り果てた榊のもとへ、救いを差し出そうと再び跡部が近寄って声を掛けた。 「監督」 は跡部を見て、嫌なヤツが来た、といわんばかりに顔を顰めた。 そしてツン、と清ました顔をした。 「あ、跡部じゃない」 「…俺を呼び捨てするんじゃねえ」 「何よ、跡部こそ、私のこと呼び捨てにしないでよ」 いきなり食ってかかって来たを跡部は軽くあしらった。 「チョット、跡部ばっかりおじさん取らないでよー」 「うるせえな、これは俺も監督も忙しいんだよ」 「跡部はただ偉そうにしてるだけじゃない。おじさんは仕事、だけど…」 「あん?」 ピキ、っと跡部が青筋を立てたところで――― 「まあまあまあ」 おにいさんよろしく割り込んできたのは忍足侑士(巷ではたらしと噂)。 「おっ、間近で見た方がかわええなあ。な、おじょーちゃんいくつ?」 「子供扱いしないで。もう中1よ。…跡部、コイツもテニス部員なの?」 「ああ。レギュラーだ」 「ふーん……じゃあ強いの?」 挑戦的に相手を見上げるその姿は―――某青と白のレギュラージャージを持つどっかのちびっこを思い出させる。 これ以上生意気行動に出させないためにも跡部は会話をそこで打ちきった。 「忍足、練習に戻れ」 「なんや、ケーゴくーんヤキモチかいな」 「なんだと?」 とここで睨み合いを始めた二人をよそに、はキョロっとした。 側にぴょんぴょん跳ねてる男がいたのでソイツの焦点を絞る。 「アンタ。そんなに飛んでて疲れないの?」 「これが俺の特技だからな。監督のこと、"おじさん"って呼んでたよな。姪…とか?」 「そう。今日は久しぶりにおじさんが遊んでくれる筈だったのに、こーんな男むさいところに来るハメになるなんて!えっと…アンタ、名前は?」 「……俺お前より絶対年上だぞ」 「何よ。じゃあ"お名前はなんておっしゃるんですか?"…とでも?」 「…まあいーや。俺は向日岳人だよ」 「ガクト…芸能人みたいね。別人だけど。私は榊」 そんな話しが弾んでる(?)二人に忍足が気付く。 「なんや、ガキはガキ同士がええっちゅーことかいな」 「ああ、そうだな」 「な!私をガキ呼ばわりしないでよ」 ふとそこへの目に入ったのは――― 「きゃー!!可愛い!!」 くまのプ●サンのぬいぐるみ。 岳人のテニスバックについているものだった。 ゲーム類の強そうながっくん。モチロンゲーセンは彼の庭のようなものである。 「ガクト!これ、ゲーセンのでしょ!みたことあるもの!得意なの?」 「あ?まあな。ひとは俺をUFOキャッチャーのプロと呼ぶぜ」 「ねえ、私ね、欲しいぬいぐるみがあるの!じゃあ取ってくれる?」 「いいぜ!俺が取ってやるよ!」 「ホント!?」 「せや。岳人が無理でも自分が取ったるで」 「有り難う!!じゃあ今からゲーセンに行こうよ!」 成り行きでなのに、「ゲーセンなんて庶民の行くとこじゃねえか」とかぶつぶつ文句を言っていた跡部たちも来て大勢で一つのUFOキャッチャーに群がった。 が欲しいと言った、うさぎのぬいぐるみ。 確かに可愛いが、置き位置が微妙だったりでさすがの自称・UFOキャッチャーのプロ、向日岳人も難色を示す。 それでも、「取ってくれるよね?」というからの期待の眼差しを受けて挑戦しないわけにはいかない。 1時間後――― 何千円とお金を費やした氷帝レギュラー陣の姿があった(笑) しかし取れない・・・。 たとえ巷ではおぼっちゃん学校と噂される学校に通っていようとも、たとえ中学生に見えなかったとしても、たかが中学生一日に何千円も出費するものではない(当たり前である)。 「えー、取ってくれるってゆったのに、どうしておにーちゃんたち取ってくれないの?」 ツマンナイ、とは叔父の財布から勝手に100円を取り投入した。 ちゃんちゃかちゃかちゃんちゃん♪ 陽気に鳴り出すUFOキャッチャーのBGM。 ぴっこーん。ぴこぴこぴーん。 ぬいぐるみを挟む機械が動いたかと思うと。 取りやがった。 は何食わぬ顔で自分の欲しかったうさぎを取りだし口から取って抱き締めた。 「もー。皆ダメダメじゃない。あと、あれやろっかなー」 そのまま叔父の財布を握り締めて違うゲーム機に向って遊び始めた。 「「「「「…………………」」」」」 「えっと」(がっくん) 「…なんや……」(忍足にいさん) 「………けっ」(跡部様) 「…zzzZZZZ」(ジロ) 「……」(監督) 「アホだな」(44度…否、宍戸) 「ちゃん…実は、得意だったんですね〜(微笑)」(マリア) 「……ウス」(樺地) 実は。 は大のゲーセン好きで、UFOキャッチャーは得意中の得意。 何せ去年まで小学生だったのだ。 数少ないお小遣いでなんとかしようと思うものなら常に緊迫した雰囲気で挑戦し、自然得意になったのである。 数日後――― "ダメダメ"とまで言われて黙っているレギュラー陣ではない。 こっそりとゲーセンで100円を消費する部員の姿があったとかなかったとか――― 強制終了☆ written by koo hiduki ..... |