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『クリスマスはネー。まだ約束してないんだけどっ。お台場とか、行きたいなぁって。そういう雰囲気になるかもじゃん?その方が。今から楽しみだよ〜〜vvで、ちゃんはどうするの?』 あたし?アンタも友達ならそういうこと聞かないでヨ。 アタシにどうしろと。 観覧車の中の景色 ..... happy merry chiristmas! for ver. R.E 「友達がさー。彼氏がクリスマスなのに構ってくれないんだってさー。そんなさー、いないアタシなんかに言わせれば幸せな悩みだよっ!嫌味かっちゅーねん」 「何、、クリスマス予定ないの?」 「そーだよー。クリスマスなのにうら若き乙女は家で寝てます。とうさんたちはきっと出かけちゃうだろうしー・・・」 あんの夫婦いい年してめちゃ仲いいんだから・・・。 けどっ!少しはコッチ(娘)のことも気遣ってよネっ! おねーちゃんもきっとデートだろうなぁ・・・。 アタシは所詮孤独なのネ(泣) 「じゃぁさ。」 『俺と、過ごす?』 ―――そんな一言で、私、は今ここにいる。 あの時の先輩のひとことがどういうつもりだったかなんてよくわからないけど。 「ホントにいいの?」って聞いたらお互い楽しめばいいじゃん?って。 ―――それとも俺じゃ不満?・・・。そんな訳ないじゃん。だって。 を誘った相手―――テニス部の超人気!青学でなら誰でも知ってる有名人、越前リョーマだったんだから・・・。 しかもこんなに簡単に決まってしまったけど、本当によかったんだろうか・・・。 確かに私は一人じゃ淋しかったし・・・彼氏だって欲しいって思ってる。 けどこんな大切な特別な日に・・・私なんかと過ごしちゃってよかったわけ? 先輩だったら人気ものなんだから、相手はよりどりみどりだろう・・・私なんかよりいいひとはいっぱいいる筈。 疑問を抱いたまま、当日がやってきてしまった・・・。 「おねーちゃぁーん!茶色のワンピ貸してー!!」 「いいわよーん。ついでにクロスのネックレスも貸してあげよっかvわーvもクリスマスにデートする年頃になったのねー」 「うるさいなぁーっ。おねーちゃんもデートでしょっ!」 「そうそう・・・げ。もう迎えに来る時間だ。じゃねっ☆、頑張るのよっ!」 何を? 何を頑張ればいいの? ・・・・・・・・私が越前先輩を好きかどうかもわからないのに。 そう、今日のはただの遊び。 先輩にとっても、私はただそこにいた都合のいい女。 ・・・なのに私何頑張ってこんなにカワイクなろうとしてるんだろう。 無駄な努力。 「考えても仕方ないっ!なるようになれだーっ!!」 ―――待ち合わせ時間。5分前。 ○×駅、噴水前に11時。うん、ちょうどいい。 先輩は・・・・っと、まだ来てないみたい? は近くのベンチに腰を下ろして少し待った。 あと3分・・・。 学校外で会うのなんて初めてだから、どういう顔したらいいんだろう・・・。 なるべく自然にしてないと・・・変に意識するとドキドキが止まらないよ。 「!」 あ、この声・・・。 「センパ・・・」 私はそこで言葉を止めてしまった。 だって。そこにいた先輩は。黒いロングコートを着ていてすごくカッコいい。 普段テニスウェアとかしか見たことなくて、普段着でこんなにカッコいいなんて・・・! 不意打ちだ。ズル過ぎる。もうこんなにドキドキしてきてしまった。 「?」 「え?ああっ!ゴメン。どこ行きますか?」 「ストップ。今日はいいよ、そんな敬語でなくて。学校外なんだし」 「えっ」 「の私服って初めてみたけど、かわいいなー。じゃ、いくか。ホラ」 ホラ、って出された手。神様、この手を取っていいんでしょうか。 が少しボーっとしてると、リョーマはの手を自分から取り引いた。 「行くぞ」 最初にお昼を食べて―――しかもしっかり先輩がおごってくれた―――それから買い物を少しして。 5時くらいになったらイルミネーションがすごく綺麗に光だした。 最後に観覧車に乗った。30分くらい並んで、やっと順番が来て。 「わぁー。綺麗ー」 段々頂上に近づくにつれてドキドキが増す。 しかもこんな密室で―――。 「」 ドキドキドキドキドキドキ。 鼓動、邪魔っ! すごく早くなっているのが分かる。 は既に顔すら上げられなくて――― ふわっ と、後ろからそっと抱き締められて。 逃げたい。逃げられない。ドウシヨウ。 「?顔上げて・・・?」 「・・・先輩」 観覧車も後半に入って。 がたんごとん・・・。 「・・・」 ちゅ、と優しい優しいキスをされた。 の瞳から涙が溢れた。 「ど、して・・・っ」 「俺が好きだ」 「そんなん・・・っどうして・・・っ!」 ガッタンっ。 「お疲れさまでーす」 観覧車の係員のひとが扉を開けて、は勢いよく飛び出しそのまま走った。 なんで、どうして!! 今何が起きたの!? さっき。唇に触れたものは―――何? 「ッ!待てって・・・」 ぐいっと腕を掴まれ、そのままリョーマの腕の中には納まった。 反動でそのまま倒れ込む。 「やだやだやだっ、離して・・・!」 「やだ。離さない。だって逃げるし」 「なんで、キスとかするのっ!?何とも思ってないクセに・・・!」 「なんでそう思うんだよ・・・俺はのことが本当に好きだよ?」 「嘘だよ、私なんてカワイクもないし、先輩だったらもっと似合うひとがいっぱいいる・・・・っ」 の反撃しようとする口はリョーマによって再び塞がれた。 「好きでもないやつをクリスマスに誘ったり、キスとかするかよ・・・」 痛いくらい強く抱き締められて、はリョーマが少し震えているのに気付いた。 「先輩・・・?ごめんなさい・・・」 「謝らなくていいから、返事頂戴?は、俺のこと好き?」 私、は・・・・ 好き? 嫌い? 「わかんない・・・けど」 「けど?」 「先輩の側にいたいと思うし・・・離れたくない・・・それって好きってことなのかな?」 先輩はニヤっと笑って。 「さぁ?今はそれでもいーやっ。そのうち俺に夢中にさせてやるよ」 そういってまた抱き締められた時の先輩の顔はとっても笑顔で。 「・・・///」 「あ、そーだ」 「今日、俺誕生日なんだよね」 ちゅーっ 「これっくらい貰ってもいいよね?」 「・・・・なっ・・・」 寒空の下、の顔は真っ赤だった―――。 written by koo hiduki ..... |