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彼氏彼女の紹介方法 ある晴れた日の日曜日。家でゆっくりしていたリョーマの元に災難が・・・もとい1通の電話がかかってきた。 『モシモシ』 『もしもし?越前くん?わかる?』 このひとはいっつもそう。決して自分から名乗ったりしないで相手にその名前を言わせようとする。 天才といわれる、その名前を。 『・・・何スか、不二先輩』 わざと、そう答えてやる。相手が望むように振舞っているようじゃいつまでも対等でいられないから。 電話の向こうでそれを察してクスっと笑われた気がした。 『・・・あのね、越前くん、今日は暇かな?ボクのうちに来ない?』 『暇・・・デスけど』 正直先輩に会えると思うと嬉しかった。 オレは少し脈が早くなるのを感じながら次の言葉を待った。 『よかった。じゃあ13時頃○×公園に迎えにいくから―――それでね、お願いがあるんだけど・・・』 『何デスか?』 『・・・―――うん、あのね・・・』 聞くんじゃなかったと後悔しても遅かった。 なにせ相手は不二先輩。所詮適うワケがなかった。 オレは深く溜息をついてから、出かける準備を始めた。 午後1時10分前。○×公園。 (早かったかな・・・) 1分でも家から離れたかったリョーマはらしくもなく10分前行動を取っていた。 (自分で呼んどいて―――早くきてよねっ) 半ばイラつきながら先輩が来るのを待つ。 キキっと遠くで自転車の音がすればドキっとしてしまう・・・とても落ちつかない。 「やっぱ帰ろうかな・・・」 「帰っちゃうのかい?」 その声の方向へ振り向くと案の定自分を呼んだ本人―――不二周助がいた。 「さあ行こうか、おひめさま」 そういってリョーマの手を取り歩き始めた。 「ねえ・・・なんか見られてない?」 「気のせいだよ。・・・とゆうより、越前くんがカワイイからだよ」 カワイイ。 そんなこといわれたってちっとも嬉しくない。 「でも・・・このかっこ変だよ・・・」 とリョーマは改めて自分の装いを見つめる。 「なんで?・・・すごく似合ってるよ」 「・・・あんま嬉しくないんスけど」 「あはは。そうかもね」 今日のリョーマの装いは。 世間一般でゆうところの女装とゆうやつである。 不二の出した「お願い」とゆうのがコレだったのだ。 今日両親が家にいて自分を紹介したいから、と。 真剣に言ってるのが伝わったから断れなかった。 つくづく自分は考えが甘いと―――そう思う。 同居している菜々子に頼んだら嬉々として貸してくれた・・・。 リョーマの今日の服装はとゆうと。 薄い花柄のロングスカートに、白いTシャツ。それにミュールとかゆうのを貸してくれると言ったのだがそれはすごく歩きにくそうだったので普通の靴にした。 しかもご丁寧にチョーカーとピンまで貸してくれた。そんなわけでリョーマの首元にはクロスのチョーカーが光り、髪は花つきのピンでまとめられていた。 本人は自分がしているのだからあくまで女装とゆうやつで似合わないと思うわけなのだが、似合わないどころかおそろしく似合っている。あの不二周助が落ちつきをなくしそうになるくらいに。 不二家到着。 扉を開けると目も覚めるような美女が出迎えてくれた。 「おかえり」 「だたいま、姉さん」 どうやらこのひとが不二先輩の姉らしかった。 「ハイ、このコがボクの彼女だよ」 「このコ?・・・そんなに大切そうに守らなくって取って食べやしないわよ。初めまして、越前サン」 「・・・ハジメマシテ・・・」 「いつも弟がお世話になってます」 「いえ・・・」 相手に女のコとして扱われている違和感もあって知らずに言葉少なになってしまう。 そんな2人のやり取りを元凶の先輩はニッコリ笑って見ている。 「じゃボクたち部屋にいるから」 「わかったわ、後でお茶菓子持っていってあげる」 「ありがと、姉さん」 導かれるままに2階へ上がっていく。 スカートだからすごく歩きにくい。 おひめさまだっこしてあげようか、といわれたが急いで首を振った。 不二先輩の部屋は綺麗に片付いていてすっきりしていた。 ベットによりかかるようにして座ると隣に不二先輩が座った。 「今日は突然ゴメンね、ありがとう」 「・・・別に」 「・・・・・・」 「不二先輩?」 らしくもなく黙ってしまった先輩の顔をリョーマは覗きこんだ。 覗きこんできた小さな恋人の顎を軽く掴んで軽いキスを1つ落とす。 リョーマは少し赤くなった。 「なに・・・」 「・・・まいったな・・・こんなに似合うと思わなかった」 「は?」 「・・いやこっちの話」 「・・・ねえ、先輩」 「何?」 「キスしてよ」 突然の願いに少々驚く。内容が普段のリョーマからは考えられないものだったから。 「オレ先輩のためにココまでしたんだよ?だったらオレのゆうこと聞いてくれてもイイんじゃない?」 自分のためとゆうのが嬉しくて―――その生意気な口を塞いだ。 「・・んっ・・・」 深く。 逃げ惑うリョーマの舌を絡めとる。 こんこん。 そこで戸口が軽くたたかれる。 「周助?お茶持ってきたけど・・・ココに置いておけばいいかしら?」 「うん、そうして。ありがとう」 軽く答えてからまたキスをする。何回も何回もしてそうしてやっと不二はリョーマは解放した。 「・・・先輩苦し過ぎ」 「ゴメン・・・嬉しくて」 確かに謝っているのにちっとも反省の色の見えない相手に少々リョーマはむくれた。 「・・・でもオレも嬉しかったから許してあげる」 「え?何が?」 「・・・ヒミツ」 ホントに嬉しかったのは彼女って紹介されたこと。 彼女ってホントは違うけど、不二先輩のこいびとは自分なのだと実感できる。 その、ちょっとした悦び。 「ねえ・・・不二先輩」 リョーマは不二の膝の上に乗って抱きついて耳許で大好き、と囁いた。 「・・・愛してる」 耳に心地よい先輩の声がリョーマの耳に届いた――― 愛してる――― 好き、とは違う言葉。 そう、英語でゆうなら――― likeじゃなくてlove。 もう何度目のキスだろうか、何回も何回もされてついにはそれだけではモノ足りなくなってきて。 「ねえ、先輩」 ―――抱いてよ。 リョーマが自分から願うことがこの先何回あるだろうか?いやないかもしれない。 不二は少し驚いた表情を見せて、それからまたいつもの微笑みを返した。 「いいの?」 「何回も言わせないでくれる?」 リョーマの顔は少し赤くなっている。 不二はそんなリョーマを楽しそうに見やり、それからリョーマの着ているTシャツの下に手を入れて下で舐めながらゆっくり上の方に移動していった。 唇と肌が触れ合うたびにちゅ、と音がする。 その音を聞きたくなくてリョーマは少し身をよじり顔を背けた。 不二は手を伸ばしてリョーマの頬に手をやりこちらを向かせる。 頬に優しくキスを視線をまっすぐ捕らえた。 「ちゃんとこっち見て・・・?」 「やだ」 「ふーん・・・」 微笑んだままいきなり指を2本入れる。 「・・・ひぁっ・・・く・・・何、すんのっ!?」 「別に?」 その後少し苦しそうにリョーマは為されるがままになっているが、胸の突起に不二の指が少し触れるとぴくんと反応した。 「・・・従順」 「うっ・・・さいっ・・・」 今度は舌を使って口で少しそれを摘んでやる。 「・・・あ・・・っ」 シーツをぎゅっと掴んで、必死に耐える姿がまたいじらしい。 今度は左手の方でスカートの中をまさぐる。 「ミニスカにすればよかったのにね・・・」 「なんで・・・」 いつまでたっても最終駅にたどりつかないのがもどかしく、結局わきの辺りのファスナーを外して上から手を入れて、リョーマ自身を軽く触ってやる。 耐えられない、とばかりに自分の手を唇で噛みながら身体の半分以上をさらしているリョーマはすごく色っぽい。 「・・・や、ぁっ・・・」 「キモチイイ?」 ニコ、と微笑んでそう聞いてやる。 愛しくて愛しくてしょうがない相手。 「・・・イイっ・・・」 不二は滑らかに指を滑らせていく。 冷たい指の感触がリョーマの熱くなってくる体に心地よい。 「・・・やっ・・・もう・・・っ」 リョーマは半分泣きそうな顔になっている。 「・・・何?」 「やぁっ・・・も、許して・・・」 ニッコリ微笑む不二を横目に、リョーマの目にはうっすら涙がにじみ始めている。 「・・・まだダメだよ・・・」 「愛・・・してるっ・・・からっ・・・」 「誰、を?」 「・・・先、・・・輩ッ!」 「何、先輩・・・?」 「周・・・す、け・・・っ・・・」 「ちゃんとこっち見て言ってごらん・・・?」 でなきゃ許さないよ? リョーマは重いアタマを無理矢理不二の方へ向けて小さな声で愛してる、と言葉を紡ぐ。 「よくできました♪ご褒美あげなきゃネv」 指を滑らせてゆっくり足を開かせる。 「行くよ・・・」 不二はリョーマに自分を放った。 「ひ・・・あぁぁっ・・・」 「リョーマくん・・・」 そのまま不二は自分の唇をリョーマのそれに押し付けた。 深く、深く口付ける。 上から下から。全身から注がれる。 おかしくなりそう。 「・・・んぅ・・・っ」 「リョーマ・・・愛してるよ・・・」 「ふ・・・お、れも・・・」 遠のく意識の中。 「先・・・周助、愛してる・・・ずっと」 コノテヲハナサナイデネ――― それから――― 「ずっと・・・、ね」 不二は隣で眠るリョーマの髪に優しくキスした。 それから服を手にして――― 「写真撮っとけばよかったかな」 と珍しくちょっと後悔した。 written by koo hiduki ..... で、ついに書いてしまった。気分で。(気分で書くなっっ!!) 最後飽きちゃってちょと投げやり・・・強制終了、、すいません; うひゃぁ。(逃亡) |