関係定義



付き合うコトの定義について考えた。

俺、越前リョーマと、2こ上の先輩である不二周助と"付き合ってる"らしい。
付き合ってるという事実に両者の了承はもちろんあるし、リョーマにだって異論はないのだ。


ただ。

時々考えてしまうのだ。

普通、本とかドラマとか話しを聞いたりすると自分たちはどうも違うな、と。


告白して、
―――これは不二からだった。

「付き合ってください」の申し入れをする。
―――これも不二からでリョーマはそれに対して頷いた。


そこで関係は成り立つ。
では、具体的に?

デートしたりとか。
―――お互い中学生だし部活で疲れてるので休日会っても両者の家等に行く程度である。
男同士なこともあるし。仕方ない。

手つないだりとか。
―――女じゃないけど。帰りにたまに強引に繋がされてる…。

キス、したり?挨拶じゃないやつ。
―――………………〜〜〜よくしてるしッッッ。

名前で呼び合ったりとか…。
―――リョーマくん、と不二先輩…。

あとは……寝る、、コト。
―――そりゃまぁ何時かは……。


(※あくまで日本とアメリカの差を含め中学生であるリョーマ王子の思い込みとかも含まれてますので物語を進める上での伏線程度に認識してください)


……そこでリョーマははた、と気付いた。
やっぱり一番の大前提は最初の事項であろう、と。

お互い『告白』すること。


…俺、頷いただけじゃなかった?

うーん…。

先輩はことあるごとに「好き」だの「愛してる」だの言ってくれる。
けれども、自分は。

いっつも「うん」とか「わかってる」とか…


言った記憶がない。




そう気付くとリョーマは云々と唸り始め、今すぐ先輩に会ってこれを伝えようと思い立ったのだった。










リョーマは二人の家の中間に位置する公園で、と携帯電話に連絡すると急いで家を出た。
公園に着いた時どうやら先に着いたのはリョーマの方だったことを知る。

あまり相手を待つことないリョーマは(遅刻するから)、時計をチラチラと見ながら時が過ぎるのを待つ。


―――先輩も、待っている時はこんな気持ちなんだろうか?


キキッとブレーキを踏む音がして、自転車に乗った不二先輩が現れた。

「先輩」

自転車を降りて引きながら公園の中に入ってくる。
リョーマの自転車の隣に止めて、不二はリョーマの座ってるベンチの横に座った。

「どうしたの?突然」

そりゃ突然だ。
自分だって、突然思いたったのだから―――。





いざとなると萎縮するものである。

最初の勢いはどこへやら。
リョーマは他愛もない話しで15分くらいをやり過ごした。


でも思い立った「コト」をなんとかやり遂げねば、と頭の中ではやり、とうとう言葉も出なくなる。



「ホントに一体どうしたの?」

いつになく多弁に語っているリョーマを珍しく思い、不二は回りを確認してからリョーマを抱き寄せた。


「初めてじゃない?リョーマくんから誘ってくれるの。嬉しかった」

とくん。
不二はこんなに素直に自分に気持ちを伝えてくれるのに。

素直の気持ちはリョーマにすぐに伝わって、それが嬉しかった。
相手にも、喜んで貰いたいのに。



リョーマは、そっと身じろぎをして不二の頬に手を置き、ちゅ、と軽くキスを贈った。

「好き、だよ…周助」

慣れない名前の響きに最後の方は消え入りそうになる。
それでもちゃんと言えた。

だって先輩がびっくりしてるから。
ちゃんと伝わったのだろうか―――?




「リョーマくん…ッ」

折れるじゃないか、ってくらい強く抱き締められてリョーマは少し慌てた。

「嬉しい…僕も好きだよ。一度も言って貰えなかったから…本当は僕のことなんて想ってないんじゃないかと思った…」


一度も口にすることのない自分の気持ちを。
不安に、思われていたのだと今知った。


相手に自分の気持ちをきちんと知って貰えたと知り、嬉しい。
ホッとした面持ちでリョーマは自然笑顔になった。





リョーマがふぅっと背もたれに背を預けると、不二が顔を耳に寄せた。



「これからも、名前呼んで?」


痒くなるような声で耳に囁かれた。




written by koo hiduki .....






一体何が書きたかったんでしょうか。何か書こうと思って書いたのがこんなんだった…と。
ラストをどうするのか決めるのが苦手です。



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