小さな嘘



授業中の合間の15分の休み時間。

ふと窓の外を見ると楽しそうにクラスメートと談笑している不二先輩が見えた。

不二先輩とオレはこいびとどうし。

こいびとってなんかくすぐったいけどオレはスゴク先輩のことが大好きだ。
だから休み時間中見ていたくてオレは窓にへばりつくようにして目を凝らした。

休み時間も残りあと1分になった時。

先輩がオレに気付いて手を振った。
手を振り返そうかと思って手を上げかけた時、誰かが不二先輩に話しかけた。
よく見るとそれは菊丸先輩だった。そして菊丸先輩もオレに手を振っていた。

2人で笑い合いながら。

オレにはそれがスゴクおもしろなくて、プイっと横を向いて手を振り返すのは止めた。
その後不二先輩が微笑んだけれど、横を向いてしまったオレは気付かなかった。




それから放課後―――

着替えて部室から出るとコートの前で不二先輩が待っていた。

「ねえ、リョーマくん」
「何スか」
「休み時間ボクのこと見てたデショ」(微笑)
どっからその自信がくるんだと思いつつリョーマは溜息を1つ落とした。
オレはまだ少しむかついてたからぶっきらぼうな態度だったが、不二先輩はそんなこと気にもせずに話しを続けた。

「手振ったんだけどな・・・」
「・・・そう、何スか」
「・・・気付いてたでしょ?」
「・・・」
「リョーマくん?」




不二先輩は微笑んでばっかりっ。

ねえ、何考えてるわけ?

オレばっかりヤキモチ焼いたりしてバカみたいじゃんっ。

たまにはその余裕を壊してみてよ?




「わかってて・・・っ」
「何?」
「わかってて・・・っ、何で聞くんですか・・・っ」

「・・・何で泣いちゃうの?」
言われて気付いた。
止めどなく流れてくる涙を思いきり袖でぬぐった。

先輩はそんなオレを軽く抱きしめてきた。

「・・・やだっ・・・離してよ!」
「やだ」
「・・・っ、先輩がイケナイんだ!」
「・・・うん、そうだね」
「なんでオレばっかり・・・っ、先輩なんて大ッキライだもん!」
「それは困るなぁ・・・」




「ごめんね?」

スゴクスゴク優しい声で言うから。
オレどうしていいかわからなくなっちゃうし。
涙がまたあふれてくるし。
どうしたらイイわけ?

「・・・どうしたら許してくれる?」
「好きって言って、抱きしめて。んで、オレだけを見ててよ!」




なんてワガママ。
不二先輩はそれをすぐ実行してくれた。

みんなから見えちゃうのに。
先輩はやっぱりあのすごく優しい声と笑顔でオレの言うことを聞いてくれるんだ。
肩にもたれかかる先輩はすごくあたたかい。




「ごめんね」
「・・・」
「好きだよ。ちゃんと好き」
「・・・うん」
「ボクにはリョーマくんだけだから」




ホントはちゃんとそういうの分かってる。
ワガママばっかりでゴメンね?
でも口には出さない。少しは有利に立ちたいから。




「あ」
「何?どうかしたの?」
「さっきオレウソついた」

何と耳を傾けてくるこいびとの首に腕を回して耳元で囁いた。




―――    。




オレは赤くなっている不二先輩を置いてコートの中へと急いで入った―――




written by koo hiduki .....






10作目デスか・・・不二リョ・・・。相変わらずへぼ!!もう何もゆうことはないデス。
とりあえず逃亡します(をい)。ぼく中学ん時は休み時間10分でしたけどねー普通は15分かと
って違うかな?なんだってイイね、そんな時間なんて・・・
ああ、そうだ。「こいびと」。リョーマくんサイドとゆうことでココはこだわりを持って
敢えてひらがなで書きました。なんとなくね。まだ幼さを残すイタイケな少年なので(笑)
なんか不二サマ大人〜〜・・・。



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