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交差 僕にとってキミは禁断の花かもしれなかった。 「礼ッ。お疲れ様っしたーっ」 放課後。部活も終わりあたりは暗くなり始めていた。 リョーマたち一年生は後片付けをしてから本当の「終わり」になる。 「じゃーお先ー」 リョーマはさっさとおわして急いで着替えに部室に向かった。 「おっ。おチビちゃん、お疲れー」 「お疲れさまっス」 リョーマに声を掛けた菊丸以外にも大石、桃城といった面々が揃ってリョーマに話し掛ける。 「越前ー。オマエ相変わらずちっちゃいなー」 「余計なお世話っすよ、桃先輩」 「うーん。でもこのサイズがカワイイんだからおっきくなって欲しくないにゃぁ」 と菊丸がぎゅっとリョーマを抱きしめる。 「離してください・・・」 先輩を邪険にもできずけれどしっかり拒絶はする。そんなリョーマの態度に気付いて桃はさらにからかってくる。 「早くしないと不二先輩に置いてかれるぞ。待ってたから」 「エージ。その辺にして。越前も、気をつけて帰るんだゾ」 大石が割って入って解放されたリョーマは急いで部室の扉を開ける。 ばたん。 リョーマの目線の先には恋人の不二周助がいた。 「ふ、じせんぱ・・・」 なんだか怒っているようだった。 部室に入った途端にスゴイ力で手を掴まれた。 「い、いた・・・」 そのまま濃厚なキスを仕掛けてくる。 「ねえ?僕が待ってるの分かっててエージと抱き合ったりしてたの?」 やっぱり、怒ってる・・・ 低い声でそう言われて。けれど何も言い返すことができなかった。 「早くして?ボクもう帰るよ?」 その言葉にリョーマは急いで制服を着る。 「・・・く・・・・・・」 制服を着かけていたリョーマ突如伸びてきた不二の綺麗な指にツボを刺激されて喘いだ。 「続きはまたあとでネ?」 これくらいいいよね? ずっとまってたんだし? と、そのまま部室を出ていってしまう。 何を考えているのかわからない笑みを浮かべられてリョーマとりあえず制服を着て荷物を持ち不二先輩の後を追った。 そうしていつものように、不二の家に向かう。 帰り道で不二はリョーマの手を取りぐいっとひっぱった。 手を繋いでいるとゆうよりひっぱられているようだった。 「ねえ・・・先輩・・・痛いよ」 あんまり強く握ってくるからリョーマは抗議した。 「ねえ・・・・・・イタッ」 さらに強い力で手を握られてリョーマは思わず手を引いてしまった。 突然、消えた相手の感触。 「・・・・・・・・・ふーん」 「あ・・・・・・ゴメン、なさい。オレ・・・」 「いいけど、別に」 「よくないっ!先輩っ、オレ全然嫌なんかじゃないから・・・だから・・・」 「別にいいよ」 さっさと歩き出す不二の後を急いでリョーマは追った。 今度は自分から不二の手を取るが握り返してはくれなかった。 それから。 お互い何も話そうとはしなかった。 不二家の前に着いた時、不二は突然リョーマの二の腕を掴み家へと押しこんだ。 不二は自分の部屋にリョーマを押し込んでしっかり扉を閉めた。 もう何度となく着ている恋人の部屋。 すっきりと綺麗に片付いている部屋だ。 だけどリョーマはここへくるとドキドキした。 もう逃げ場はなくなってしまったようだから。 すると戸惑いがちに立っていたリョーマを不二が後ろから優しく抱きしめた。 リョーマはおそるおそる不二の顔を見た。 「不二先輩・・・・・・?」 ニコ。 やっぱりよくわからない笑顔を向けられて困ってしまった。 「先輩・・・・・・んっ」 キスされたと思ったらそのままベットに押し倒されてしまう。 「・・・んぅ・・・ん・・・・・・も、ふ・・・せんぱ・・・・・・」 テニスでは無敵のリョーマでも恋人の前に出ると強気になれない。 とくに、不二先輩は。 これまででも一等好きで。 だから嫌われたくなくて。 逆らえない。 ずっとこの腕に捕らわれている――― 気付いたらリョーマは白い肌をさらけ出していた。 とゆうよりさらけ出されていた、といった方が正しいのだろうか。 「せんぱ・・・しゅ、すけ・・・・・・あっ」 「キモチイイ?ココはどうかなぁ・・・」 楽しそうにあちこちなでられて。 でも少し冷たい手の感触とかがキモチイイ――― 「・・・・・・くっ・・・ぁぁぁっ」 衝撃。 「ああ、まだだよ。これからなんだから」 知らず知らずのうちにリョーマの目から涙が溢れてくる。 それを不二がそっと唇を寄せてすすってやる。 「・・・・・・んぅぅ・・・くっ・・・・・・しゅ、すけ・・・」 さっきとは違って一番奥でかきまぜられる。 「・・・はぅっ・・・や、やぁぁぁ」 「嫌?モットっていいなよ?ねえ、言ってごらんよ?」 必死に耐えながら、声も涙も押さえられない。 「ま、だ・・・まだ・・・・・・くっ、んぁぁぁっ」 「結構強情だよね?もう限界なんじゃない?」 「んなことな・・・“モット”・・・・・・」 「そう?どっちにしてもまだ許してあげないけどネ」 「・・・・・・あああ・・・はぅっ・・・」 飽きられないように。 ずっとずっとその腕が捕まえていてくれるように――― 飽きたりなんかするわけないじゃない。 キミには言えないけれどボクにとってキミはもう大事な存在だから。 大切すぎて。触れたいけれど、素直に触れられない。 言葉にはいえないくらい――― 「周助・・・ちゃんと抱きしめてぇ・・・」 リョーマがそう言って不二の首に腕を回す。 「周助・・・あっくっ・・・んんぅぅっ」 リョーマの願いとは裏腹に乱暴にキスされてイかされそうになる。 「や・・・ねえ、周助・・・聞いてる?」 無理矢理足を開かされる。 「やっ・・・」 「嫌なの?欲しいっていってよ。ボクが欲しいって」 指先だけで再び刺激されて体がぴくんと反応する。 意識とは違って押さえきれない自分の身体。 乱暴に扱われまた涙が溢れてくる。 「しゅ、すけ・・・ほし・・・・・・欲しいよ」 「やっ、やぁぁぁっ・・・・くふっ」 手を宙に浮かせて必死に相手を求めた。 不二はそれには応えず自らの手はリョーマの小さな身体をなでまわした。 オモチャじゃないのに。 解らない。 バカだからわかんないことだらけだよ――― きっと明日もこうしているんだろう それでも愛してる――― written by koo hiduki ..... そしてその後の2人は以下スクロール。 ・・・・・・・・・・・・キチクですか?めちゃめちゃブラック不二サマを書きたかったんですケド あれ?ウラモノを書こうとしたんです〜。でもダメでした。このくらいウラといえない気がする・・・。 僕は今日もキミを愛する。 キミは僕の気が曲がらないように 僕の言う通りにして だから僕はご褒美とばかりに キミに口付けをして それからキミを抱いて また夜が明ける。 不二は隣で無防備に眠る恋人―――リョーマを見た。 すーすーと小さな寝息をたてている。 今夜はちょっと無理しちゃったから泣きつかれて眠ってしまったようだ。 一晩中泣いていたから目元が少し赤く腫れている。 不二はそっとその赤く腫れた目元に口付けた。 その行動は彼をとても大切だといっていた。 大切だと、本当に思ってる。 もうキミがいなければ生きていけないくらい。 けれどそれと反対の行動に出てしまうのは。 大切だから・・・大切過ぎて。 キミのちょっとした行動が僕のココロを刺激するんだ。 「ん・・・」 隣でまだ眠り続けるリョーマが寝返りを打った。 無防備な寝顔が不二の方によく見える角度に変わる。 その額に軽くキスをする。 1回では足りず何回も。 何回も。 リョーマは少し顔をしかめるが起きる気配はなかった。 それが少しおもしろなく思って今度は少し開いている唇に口付ける。 何回も。 「ん・・・」 リョーマがうっすら目を開けた。 そこで不二はさらに深い口付けを仕掛けた。 深く、深く。 少し眠そうにけれどちゃんと応えてくる。 「も・・・しゅ・・・すけ・・・・・・やだ・・・」 「やなの?僕が?」 わざと意地悪くいってやる。 「やじゃな・・・・・・ねむいヨ・・・・・・」 「うん。わかってるよ?」 わかってると口で言ってはいても。 僕はキスを止めなかった。 止めたくなかった。 このまま。まだこのままでいたいから。 「も・・・ど、したの・・・・・・」 いつもと違って何度も何度もキスしてくる不二を不思議に思ってリョーマは寝ぼけなまこで不二を見た。 「ううん?まだ寝てていいよ」 寝ていいと言ってるくせに起こしているのは不二の方じゃないか―――と不満に思いつつも何もいわずまた目を閉じた。 顔にかかる髪をすきながら不二は首筋にキスしたりしてみる。 するとリョーマは少しくすぐったいのか身をよじって頭をそのまま不二の方へ押しつける。 体ごと包み込むように抱きすくめる。 今日も明日も明後日も。 僕はキミを愛してるよ? |