『俺、不二先輩が好きみたい』

尊大に―――あんなんで告白といっていいのかも分からないような言い方だった―――。


まだ恋に不慣れで・・・自覚のない感情から始まった。
そんな、初めての、クリスマス―――。






2人だけのクリスマス、そして… ..... happy merry chiristmas! for ver. F×R



眩しい朝日と、気持ちのいい空が広がっていた。



―――そんな天気とは裏腹に、機嫌の悪いものがここに1人。


「もうねえ・・・あのこったら、今日からまた1つ大人になるくせにねえ・・・」
「彼らしくていいんじゃないですか?」
「そうかしら?それにねえ、うちはいちようお寺でしょう、だからクリスマスは不謹慎だって言って何もしないのよ・・・今年は奈々子さんがケーキを作ってくれるみたいで・・・母親として楽しみが出来て嬉しいのよ。あ、不二君もあとでケーキ一緒にどうかしら?」
「ぜひ頂きます」
「まぁ♪それじゃぁあとでリョーマの部屋に持っていくわね」
「はい。お願いします。あ、勝手に上がってしまっても?」
「ええ。たぶん、あのこ寝てるから、たたき起こしてやって頂戴」



この話題されている少年―――"リョーマ"である。
リョーマは階段から聞こえてくる音で、不二の訪問を悟り、瞬時に布団にもぐり寝たふりを決め込んだ。




不二は別段緊張するでもなくむしろ普通に越前家の階段を上がっていった。
もう何回も来たので、覚えてしまった―――恋人の部屋の位置を目指して進んでいく。
扉をいちようコンコンと叩くが、全く反応がないので、やはり寝てるのかと溜息を一つ付いて、扉を開ける。


「リョーマくん・・・?朝だよー・・・・いやもう昼か」
部屋の壁にかけてある時計を見ると、もう11時を指している。
ベットに近寄ると、にゃーとカルピンが顔を少しだし、また寒そうに布団にもぐってしまった。
「カルピン・・・お前はいいね・・・リョーマくんと毎晩一緒に寝れて。羨ましいなぁ・・・」
不二は布団を少しめくってカルピンの頭を軽く撫でて、それからその主人へと目をやった。
そしてベットに乗り、両手でリョーマを挟んだ。
「寒・・・・・・」
あまりの寒さにうっすらと目を開けたリョーマは布団を探して手を宙に浮かせた。
探しものは手にかからずかわりにかかったのは―――・・・。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・離してください、不二先輩(怒)」
「や〜。おはよー、リョーマくんv」
リョーマは諦め半分軽く溜息をつき、この先輩に何を言っても無駄なことを思い出す。

「もう起きるんで、どいてください」
リョーマは半分怒り口調でそう告げた。
「・・・・・いや。なんか怒ってる?リョーマくん。ボクなんかしたかな?」
「・・・・別に怒ってないっス」


「リョーマくーん・・・?(微笑)」


・・・・所詮この先輩には適わないのだ。



「別にっ。先輩が昨日、綺麗な女のひとと仲良さそうに歩いていたからって怒ったりしませんよ?」(ニッコリ)

極上スマイルで。

そう、言ってやった。


女の嫉妬も怖いけど、男の嫉妬だって怖いのだ!



「昨日・・・っていうと。ああ、たぶんそれ由美子姉さんだよ」


ずるっ。

姉さんって・・・。


「姉さん・・・?」
「なんだ、リョーマくん、由美子姉さんにヤキモチ焼いてたの?カワイイなぁv」
「姉さん・・・・で、でもっ!俺といる時より、ずっと楽しそうだったもん!」

ヤキモチかぁ、カワイイなぁvなんて言ってる不二先輩なんか・・・っ!

「知らないっ」

そっぽ向いてやる。

「ああ、ゴメンって・・・。これあげるからv」

そういって差し出されたのは。FILAのリストバンド。
「離れていても一緒にいられるようにv」
と、不二も同じのを取り出す。両方あるうちの1つらしい。

「これを由美子姉さんと買いにいっていたんだよ」

不二のくれたえびせんべいを食べながら、リョーマは話を聞いていた。
どこのだか食べたことないえびせんべいだけど、さすが不二の買ってきたものというか本当においしい(笑)。



「おいしいね」

「そ?気に入ってもらえてよかったよ」

「うん、リストバンドもカッコいいし。ありがと、不二先輩」

「言葉のお礼はいいからさ♪」

「ん?」


とんっと不二はリョーマを押し倒した。

「今日はさ♪何もリョーマくんの誕生日ってだけじゃないんだよね。クリスマスだし。今夜は寝かさないよ・・・?」

ニッコリと微笑んだ、不二が怖かったのもあるけど。
大好きな恋人に今日くらい好きにされてもいいかなと思って。







「HAPPY BIRTHDAY・・・リョーマくん、愛してるよ」

「俺も・・・MERRY CHRISTMAS・・・周助」














・・・・次の日リョーマは起きることが出来ずに、一日ベットで過ごしたのはまた別の話。




written by koo hiduki .....






あの時の僕は頑張ったよな、6本も…(苦笑)



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