「あ、おっはよ〜!リョ―マ!」 「・・・・おはようございます・・・」 「お?越前じゃん」 「桃先輩・・・おはようございます。」 2年生。。 青学男子テニス部マネージャー。 彼女の笑顔は誰からも好かれている。 リョ―マの思い人である。 忙しい人だった。 生徒会の副会長ということで当初は部活にもほとんど来ないと思っていた。 しかし、彼女は毎日、必ず来た。 部員達は忙しいなら無理しなくてもいいと誰もが言った。 彼女はいつでも「大丈夫、好きでやっているから。」 そう返した。 それは彼女の内にある責任感からだろう。 誰からも信頼されるしっかり者だ。 リョ―マはそこに惹かれた。 そんなリョ―マの思いを知ってか知らずかは毎日のように 桃城の自転車の後ろに乗って登下校している。 「何だよ、あれ・・・・」 毎日の事だが自転車に乗ってあいさつされるのが辛かった。 だが、リョ―マは何をするわけでもなかった。 彼のプライドが桃城に対しての嫉妬を抑えていた。 『私さぁ、大人っぽい人が好きなんだよね。』 『へ?』 『だって、守ってくれそうじゃん?いざって時に。』 リョ―マがレギュラー入りした時が言った言葉だった。 その日から、リョ―マは子供っぽさを捨てた。 に振り向いてもらえるために。 〜部活〜 しかし、はいつでも桃城と一緒だった。 同じクラスだから・・・・? それにしては登下校、昼休み、部活などなど。 マネージャーとして仕事をしていても終始、桃城がのそばにいた。 リョ―マは決して桃城が嫌いなわけではなかった。 むしろ、仲のいい先輩と思っていた。 「リョ――マ――!!」 がリョ―マを呼んだ。 「・・・なんッスか?」 「もう、先輩に対してそれはないでしょ!」 「早く用件言ってください。」 「あ、そうそう、桃が呼んでたよ?今休憩中だから屋上に来いだって!」 「・・・は〜い・・・」 「リョ―マ?」 「?」 「リョ―マは・・・私のこと嫌いなの・・・?」 思いがけないの言葉。 「・・・別に・・・」 「そう、それならいいよ。」 の表情、少し作った笑いのように思えた。 「ちゃん?さっき頼んでおいたやつ・・・」 「あ、不二先輩・・・」 「話の最中みたいだね、邪魔しちゃってごめんね。」 「いえ、そんなことないです。」 「じゃ、オレ、桃先輩のとこ行ってきますから。」 リョ―マは桃城のもとに向かった。 もちろん、と不二の会話は聞こえなかった。 「越前は変わってるね。」 「ええ、もっと、子供っぽくてもいいと思いません?」 「う〜ん、そうゆう意味じゃないんだけどね。」 「え?どうゆうことですか?」 「ああ、気にしないでよ。」 「不二先輩も十分変わってると思いますよ?」 「桃先輩、何ッスか?」 「ああ、まぁ、そんなに焦るなよ。」 「早く戻らないとグランド走らされますよ?」 「へいへい、おまえさ、のこと、どう思ってる?」 ・・・呼び捨てかよ・・・ どう思ってるかなんて先輩には関係ないじゃん。 「別に、部活のマネージャーってくらい。」 嘘だ。そんなんじゃない・・・ 「マネージャー・・・ね・・・」 いつもの桃城らしくない返事だった。 リョ―マも少し心配になった。 「先輩、どうかしたんッスか?」 「・・・実はさ、今日、告白したんだ、オレ。」 心の奥が一瞬、ものすごく痛くなった。 なんだよ、それ、自慢しに来たわけ? 「どうだったんッスか?」 聞きたくない!! どうせ、OKもらったに決まってる!! いっつも仲良さそうに登校したり、いっつも一緒にいるから!! 「・・・どうだったと思う?」 「OK・・・もらったんじゃないんッスか?」 「はははっ、見事にフラれたよ。」 マジ!? なんで!? 「そうだったんッスか・・・」 「あいつ、何て言ったと思う?」 『オレ、おまえが好きだ。』 『も、桃!?』 『好きだ、ずっと好きだった。』 『・・・・・・』 『・・・?』 『ごめん、私、桃のこと、そうゆう風に見れない。』 『そうか・・・』 『でも、好きだよ、友達として。』 『・・・あーあ、フラれちまったなぁ。』 『・・・ごめん・・・』 『いいって、その代わり、教えろよな?おまえの好きな奴。』 『ふっ・・・・』 『な、何だよ、鼻で笑って・・・』 『子供のくせに、妙に大人ぶってる奴。』 『はぁ?』 『子供のくせに、大人っぽく振舞ってる奴。』 『・・・それって・・・』 『あははっ。』 「わかったか?」 リョーマは言葉を失った。 オレのこと・・・? 先輩が? 「こうも言ってたぜ?もっと、子供っぽい方がかわいいのに、だってさ。」 「そ、それは先輩が・・・」 そこまで言ったとき、はっとした。 さっきはをどう思うか聞かれてマネージャーと答えたのに、墓穴を掘ってしまった。 「や〜っぱり、越前もだったのかぁ〜。」 「わ、悪いッスか?」 「別に悪かぁないけどさ。」 「ほっといて下さい、オレは・・・」 「言っとくけど、俺は諦めてないからな。」 「!!」 「フラレたって、いつか振り向かせてみせるから。」 「どうぞ、ご勝手に。」 「そんなこと言って、オレ、マジだかんな!」 あくまでも自分の姿勢を崩そうとはしなかった。 そんなリョーマに見かねて桃城は痛恨の一言を放った。 「そういや〜、不二先輩も狙ってるっぽいよなぁ〜・・・」 ちらっとリョーマの表情を見た。 「げっ・・・・」 ガタンッ リョーマは明らかに動揺して持っていたラケットを落としてしまった。 「動揺、見え見え。」 「・・・不二先輩には・・・取られたくないッス。」 「へぇ、じゃあオレにはいいってことか?」 「・・・・だ、ダメッす。」 「お?そろそろ戻らねぇとな・・・」 桃城は近くにあった時計をみてそう告げた。 「あ、ホントだ・・・」 「じゃ、オレ、先に行ってるからな!」 「ウィ〜ッス。」 その場を立ち去ろうとした桃城は一言言い放った。 「オレ、フラれたけど、諦めないからな。」 「・・・・いいッすよ?その前にオレがもらいますから・・・。」 桃城にも聞こえないほど、小さな声でそう言った。 絶対に、他の人になんか渡さない・・・ コートに戻ると練習は始まっていた。 相変わらず、はコートと部室を行き来して、忙しそうにしていた。 いつか、先輩の理想に届くくらいの人間になってみせる。 その時まではまだ、自分の気持ちはしまっておこう。 自分に自信がついたら・・・その時は自分の気持ちを、はっきり伝えよう。 今はまだ・・・・もう少しだけ時間が必要だから・・・。 「リョーマ!!次、リョーマがコートに入って練習だよ!!」 「ウィ〜ッス。」 そう・・・全国まで行った時、その時までもう少しだけ・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ☆梨凛様よりコメント☆ 初のリョーマ君ドリーム!! 空様へのキリリクものです。 空様はリョーマは大人っぽく、ヒロインはしっかり者。 と、基本設定をしてくれたんですけど・・・。 ご要望のかけらもない作品になってしまいました。 自分で言うのも変ですが、たった一つの救いは、リョーマ君の心の中でのセリフです。 必死に大人っぽいセリフ〜〜〜・・・と念じながら考えました。 読んでくださった方にそれが伝われば幸いです。 しっかし、微妙に桃ちゃんがいいとこ取ってってしまいました。 私の小説は、かならず誰かがおいしいところも持ってってしまいます(笑) ってゆうか、これって、リョーマ君VS桃ちゃん・・・? |