『クリスマス。おチビの誕生日じゃん?どうしたい?何でもいうこと聞くよ☆』
『別に何かしたいとか・・・考えてない』
『そーにゃの?んじゃ、とりあえず朝イチでおチビんちに行くにゃ♪・・・ちゃんと待ってろよ?』

時たま見せる、あの少し真面目な顔。・・・それがすごくカッコいいと思ったのは秘密。

普通の会話だったけど、それで、1年で1度の特別な日の予定が決まった。






ずっと一緒に居たいから ..... happy merry chiristmas! for ver. K×R



「おはよーvおチビ♪」

そんな訳で本当に朝の9時から菊丸英二は早起きをして越前家を訪ねた。
彼曰く、リョーマの寝顔も見に来る気で一般的に世の中が動き出す9時に来たらしいのだが(それでもリョーマは寝ているだろうと)、リョーマは朝イチと言った英二の言葉を楽しみに朝8時から起きて待っていた(でも楽しみにしていたなんて言わないし、言えない)。

「なんだー。おチビ、起きてたんだ?もしかして待ってた?」
「・・・んな訳ないじゃん」

英二はニヤっと笑ってリョーマを抱き締めた。

「今日はどうする?俺はおチビとずーっとこうしてても充分幸せなんだけどv」

「うーん・・・俺もエージにこうやってされてるの好きだけどさ・・・。折角だし・・・あ。そうだ!あそこ行こう!」

「ドコ?」

「あそこだよvそうと決まったら出かける準備・・・っと、着替えるから出てって」

「そんな今更恥かしがる仲でもないのににゃー・・・」




ぼすっと枕が英二にヒットした。














「おチビってば。どこいくつもりにゃの?」

「行けば分かるよ―――いや、わかんないかも」

「???」






着いたのは、いつか来たことがあるのだろうか―――それすらも思い出せない、隣の隣の街の公園。
ここまで歩いて来たものだから、さすがの英二も少し疲れた。
昼ちょい過ぎに出たのに、今はうっすら辺りが暗い。冬だから仕方ないのかもしれないが。

「おチビ、ちょっと休憩〜〜〜。何か飲み物買ってくる。おチビは?」
「ファンタ・・・・りんご味ね」
「はいはい」

クスっと笑って、英二はその場を離れた。
前にも―――、前にもこのようなシチュエーションでこの言葉を言ったような気がするが―――・・・思い出せない。


「はい」

英二は買ってきたファンタをリョーマに差し出した。
リョーマも黙ってそれを受け取り、一気に口にいれる。
しゅわーっと炭酸が口を刺激した。



「おチビは、こんな公園に来たかったの・・・?」

公園からは夕暮れがとても綺麗に見えた。
ここは―――ここで何か重大なことでもしただろうか?

「覚えてないの?・・・まー俺にとっては重要だけど、エージにはその程度だったってことだね」
「え・・・?」





『ファンタ・・・・りんごね』



・・・・・今の。
さっきのおチビと同じ言葉だけど、昔同じことを誰かが言っていたような。
誰かっていうかおチビなんだけど。おチビが・・・何時言ってたんだろう・・・。

「折角あの時と同じ場所で、同じ味で指定して・・・覚えてないなら別にいいけど」




「でも、俺あの時、すごく嬉しかったから。今日、ここでエージにもう一回言って欲しくて」






もう一回って・・・何を?





『ずっと一緒に・・・』



今の・・・って。




「あ。もしかして・・・」

「ん?思い出したの?」

「もしかして・・・」


俺が初めておチビに好きって言った場所・・・?











告白はリョーマからだった。
猫みたいな先輩から目を離せないって言って来て。
まさか男のしかも後輩から言われるなんて思ってなかったし。本当に不意打ちで。

だけど。

おチビは、あの時の―――初めて会った時から既に俺のこころに住みついていた。

だから、俺からもう一度告白しようと思って。
だけど中々勇気が出なくて―――気付いたらこんな遠い街の公園までおチビを連れ回していた。

「もう一度言う?」

「言って。今もあの時も、俺はずっとエージが好きだよ。もちろんこれからも」



「ありがと。俺もおチビが好きだよ。世界で一番おチビ・・・リョーマが好き。ずっと一緒にいたいって思うのもリョーマだけだよ」



「来年の誕生日も一緒にお祝いしてもいい・・・?」


英二が遠慮がちにそういうと、リョーマは気持ちよさげに笑った。


「何言ってんの!これからずっと一緒に祝ってよ!」







HAPPY BIRTHDAY, RYOMA... Much, are together and it needs.




written by koo hiduki .....






猫ですな。



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