behind the scene3 ..... thanks 7000 HIT for あみ様



一体何でこんなことになったんだろうか―――


俺が好きなのは国光ただ一人で。

俺は国光しか欲しくないのに。

俺を抱くことが出来るのも国光だけだったのに。



―――俺は・・・他の男に抱かれた。恋人の、目の前で。














沈黙が重かった。


言いたいことは、ある。
だが漠然としていて、上手く言葉をかけることが出来ない。

「いつからだ・・・?」

手塚がリョーマを考え思う時も、リョーマは不二の下で喘いでいたのだろうか。
リョーマは自分を殺してやりたいと思った。確実に同じ時を不二とも過ごして手塚を裏切ってきた自分が許せない。
リョーマが黙っていると再び手塚が口を開いた。先程のリョーマの悲痛の叫びが耳に痛い。

「お前が・・・不二と、どういう関係でも構わない。・・・だが、俺はお前が好きだ」

部室が一気に赤に染まって、お互いの顔がよく見えなかった。
見えないけれど、お互いの存在を確かに感じる。その雰囲気も―――そんなに優しくしないで欲しかった。それが、手塚なんだと知っていても。そして自分はそんな手塚だから好きになったのだ・・・。

もうリョーマはどうしていいのか分からなかった。

「お前の好きにしろ・・・」

そう言って手塚は席を立ち、パタンと部室のドアが閉まる音がした。

「部長・・・?」

優しい手塚。
いつだって俺を包み込んでくれる。
その優しさが胸に痛い。

「だって・・・もうどうしようもないじゃん・・・」

俺は手塚先輩だけでなく、淫乱に不二先輩にも同じように身体を開いたんだから。


もう一度。
もう一度、あの腕の中で戻りたいと思った―――











「越前君」

待ち伏せていたように、教室を出たリョーマを不二が呼びとめた。

「・・・」

今一番会いたくないひとだった。
リョーマはそのまま無視して進んでいこうとした。

「待った。少し話しするくらい、いいじゃない?―――あれからどうだったの?」

面白そうに問い掛けてくる不二に思わずリョーマはカッとなって睨んだ。

「その様子だと、上手くはいってないみたいだね」
「アンタに関係ないだろ」
「あるよ。ボクは君が好きなんだから」
「・・・俺が好きなのは、国光だた一人だ」

迷いのある言葉じゃなかった。
欲しいのは手塚ただ一人で、不二先輩なんかいらないんだ。なんでそんなことに気付かなかったのだろう。

「へえ・・・それでもまだ手塚を選ぶんだね」
「アンタなんか大嫌いだ」

一瞬、不二の顔が沈んだ気がした。
気のせいだったのか、すぐ不二の顔はいつもの余裕顔に戻り口をリョーマの耳元に近づけ囁くように言った。

「君が・・・、君がボクを見てくれないのなら―――手塚、殺すよ」
「何言って・・・!」
「君の前から消してあげる。そうすれば君はボクを選んでくれる」
「・・・馬鹿馬鹿しい。そんなこと出来るわけないだろ」
「・・・人なんて、簡単に死ぬんだよ」

すっと指が伸びて来てリョーマの首にかかった。
少し力を込めた。


このまま君を殺してしまうのもいいかもね―――そうすれば永遠にボクだけのものになる。



「や、め・・・っ」

もがくとすぐに指は離れた。

「ゴホッ・・・」

再びリョーマが不二の方を睨むとその表情を見て寒気が走った。
表情のない顔―――とはまさにこのことだろう。

「・・・誰を選ぶのか、よく考えた方がいいよ」














「越前」

部活が終わった直後、手塚はリョーマを呼びとめた。

「・・・何スか」
「やはり俺は、まだお前に側に居て欲しい」

手塚は少しおそるおそると言った感じでリョーマを抱き寄せた。

「・・・俺の、側にいてくれないか―――?」


止めて。
その優しさに甘えたくなる。

俺は、そんなに優しくされていい人間じゃない。

もう、こんなに汚れているんだから―――






リョーマは手塚の腕を引き唇に口付けた。

「・・・んっ」
これが最後のキスだから。

口を少し開いた手塚にリョーマは舌を入れて、キスは段々深くなる。

頭の中に不二の言った言葉が蘇る。
あのひとは、やるといったら、絶対にやるだろう―――。
自分の目的には手段を選ばないひとだ。


惜しむようにすっと唇を離し、リョーマはその唇を手で触れ、決心した。






「部長といて、楽しかったよ」

側に居て


「いい暇潰しにはなったから」

愛して


「もう必要ないから、終わりにしよ」

俺にはアンタが必要なんだ


「bye-bye」

さよなら、ずっと愛してる―――






「リョーマ・・・っ」


リョーマは手塚を振り返ることなく、彼を残してその場から離れた。





「越前君」

どこに潜んでいたのか、今手塚がいる筈の場所からだいぶ離れたところで、目の前に不二が現れた。

「・・・不二先輩」
「これで君はボクのものだね・・・嬉しいよ」

不二はリョーマの唇を塞いだ。リョーマもそれに抵抗することなく応える。まるで、人形のようだった。
唇が解放されるとリョーマはギっと上を睨んだ。

「躰はやるけど、心だけは絶対やらないから」

唇をぎゅっと血が出る程噛み、涙を堪えリョーマは不二を押しやった。








不二は黙って微笑んだ。


それに、リョーマが気付く事はなかった。




written by koo hiduki .....

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微妙・・・(第一声がそれかよ)

裏舞台(behind the scene)、3話目です。実はこれで終わる気まんまんだったのに(をい)
無理そうなので、4話完結で・・・(死)何かうちの作品みるとこれ系統の似たり寄ったりが
マジで多いですネ。あ、飽きないでください・・・><;
お別れシーン、英語で言ってる雰囲気を出したくて英字表記にしたのですが、
変ですネ・・・。雰囲気はこれで間違ってないので感じてくださると嬉しいです(んな無茶な)

後、ラストの不二様はホント表情のない、マジでヤバイ顔をしております。
絵が描ければ・・・!誰か描いてください(をい)
バックは黒背景でオーラはあるようでなくて(ムズカシイし)、表情は無です。目は開眼。
何かを企んでいるのかもしれないのですが、リョーマはそれに気付いてないってことなんですね。
これを表現出来ないのは僕の修行不足です;スイマセン。アトガキ長いな。

もう少し、お付き合いくださいませ。



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