Cage2 ..... thanks 8000 HIT for 香様



遊びだと割り切って、お互い好きでもないと分かっているのに、何度も何度も体を重ねた。
淋しさを埋めるかのように。

けれども、リョーマも不二も一度もお互いを好きだとは言わなかった。



そう―――何度不二に抱かれても、リョーマの想いは手塚にのみ向いていたから。



放課後、図書委員で部活に出れなかったリョーマは予定の確認だけしようと部室に向かった。
がちゃと部室のドアを開けて荷物を降ろす。
ホワイトボードに記されている部長の字を、ゆっくり自分に関係のない連絡事項まで丹念に読んでいった。

ふと目をやると、見慣れた部長のテニスバックが置いてあった。


まだ帰ってないらしい。
まだ顔を合わせにくいし―――リョーマは早々に立ち去ろうと自分のテニスバックを肩に下げた。


がちゃ。
と再び扉が開く。

ドキっとして入って来た人物を見やると―――不二だった。

「なんだ、周助」
「まだ残ってたの?・・・じゃぁ一緒に帰ろうか?」
「いいっすよ」
「ちょっと待ってて」

そういって自分のロッカーの方に向かいジャージを引っ張り出しバックにいれた。
リョーマが少し落ち着きのないことに気付いた不二はその原因に気付く。

(手塚・・・まだ帰ってない?)

不二の中にずっと渦巻いていたものが溢れようとしていた。
不二は自分のバックを放り投げ、リョーマに近づいた。
無理矢理こちらを向かそうと肩に手をやると、リョーマの持っていたテニスバックが床に落ちた。

「何す・・・」

乱暴にその唇を塞いだ。
「・・・はぁっ・・・ん」
抵抗しようとするリョーマの唇から唾液が流れる。
「・・・やめ・・・っ!」

こんなところを。
こんなところを手塚に見られたら。

「やめろってば!」

声を上げて思いきり不二を突き放した。
荒くなった息を必死に整えようとする。

「・・・君は・・・ボクが、どんな思いをしていたなんて・・・考えもしなかったろうね」
「何・・・?」

不二は再びリョーマに近づき、壁に追いやった。
「愛してるよ、越前くん・・・殺したい程」
そういうと、再び口付けながら制服のズボンに手を掛けた。
「・・・っ、・・・こんなとこで・・・!」
必死に抵抗しようと暴れるリョーマに不二は微笑む。
「抵抗しないでよ」
自分のズボンのベルトを抜き取り、リョーマの両腕を固定した。
「・・・!?早く外せよ・・・っ!」
聞こえないように振舞い、不二はズボンを下ろしリョーマ自身を口で愛撫した。
「ひゃぅ・・・っ!止めて、周助・・・、お願いだから・・・っ」
「何で嫌なの?いつもは嫌がることないじゃない」
「・・・!」
「別に知られてもいいでしょう?君は一度振られてるんだから」
意思とは反対に、もう何度も不二によってイかされているそこは今度もまたあっさり欲望を吐き出す。

「君のそこは、正直だね・・・ねえ?」
楽しそうに、不二は制服をたくし上げて、肌に舌を這わした。
普段外気にさらされない部分が露になったことでリョーマは少し体を震わせた。
胸の突起に口付けて舌を使い弄ぶと、リョーマは素直に反応して声を漏らした。
「んぅ・・・嫌、だ・・・」


自分でどうにかしなければならないのだと、

分かっていても強く鎖にようにその腕を解く事は出来なくて




―――最も知られたくないひとに、

その姿を見られてしまった―――



扉が開いたと思ったら、そのひとが入って来て、固まった。


手塚、だった。



不二は扉に目をやって手塚が入って来たことを確認すると、さらに面白そうに言った。
「ああ、手塚、お疲れ。・・・悪いんだけど邪魔だから早く出てってくんない?」
手塚はリョーマを見た。
身体の殆どの部分を不二の前でさらけ出している。その顔は泣いていて―――・・・。
「・・・不二。越前に、何をしているんだ?」
「何って。見たまんまだよ?SEX」
「・・・越前は、まだ中1だぞ」
その言葉に不二は自嘲した。
「だから?手塚は知らないだろうけど―――ボクたち付き合ってるんだよ。だったらこれくらい普通でしょ」
「付き合っている?」
手塚はリョーマを見た。
リョーマは首を横にも縦にも振れなかった。
自分を、好きだと言っていたリョーマが自分以外のひとに抱かれている・・・。
「そうだよ。えち・・・リョーマの方から言ってきたんだから」
リョーマはもう何も言えず俯いた。
手塚はその状況を見て肯定に取るしかなかった。

自分を、好きだと言った、あれは嘘だったのか―――?

「分かったら早く出てってよ。―――これからなんだから、さ」
「・・・ああ、すまない。邪魔、したな」
「部長・・・!」
リョーマは引きとめたが、手塚はリョーマを見ようともしなかった。

がちゃんと再び扉は閉まる。

「あーぁ。これで君が手塚を手に入れるなんてことはなくなったよね」
不二はふっと笑顔を作った。

「何のつもり・・・!」
「さぁ?」

リョーマはキッと不二を睨んだが不二はその視線をものともせず、もう用は済んだとばかりにその場を立ちあがり、制服を整え荷物を肩に掛けた。

「じゃぁね」





リョーマは一瞬何もわからなくなった。




written by koo hiduki .....

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