家の朝は6時から既に動き始めている―――。

母親はキッチンで鼻歌交じりに見事な朝食を夫と息子に振舞う。
高校生である息子―――にとっては兄にあたる―――は朝練の為父親と一緒に家を出るのが日常だ。

子供の一人の娘であるは未だ夢の中。


「じゃぁ、かーさん、行って来るよ」
とすっと父親が立ち、続いて兄も立ちあがる。
「とうさん、俺も行くよ」
「あ、お弁当。ハイ」
と母親から2人は弁当を受け取るとそのまま玄関へ。

「「行って来ます」」

2人を追い出すと(笑)母親は娘に一言。

ー!そろそろ起きなさいー!」


時刻はもうすぐ7時。





SECRET ☆ LOVE 2








「きゃーっ遅刻しちゃうっ。おかーさん起こしてよ〜〜〜;」

ばたばたばたばた。
2階から走って階段を降りて朝食を取る。

「何言ってるの、ちゃんと起こしたわよ」

「おかーさんは早過ぎるのよ!」

チャリで飛ばして10分のところの学校、青春学園に通うは9時開始の授業に間に合えばいいので最低8:45に出ればいいのだが・・・。しかし45分からSHRがあるので早く行かなければならない。

現在8:30。





急いで髪を整え(顔を洗うのと制服は既に着ている)、母親に行って来ます、と玄関から叫ぶ。

自転車に飛び乗って。

あとは急いで漕ぐだけ。





の朝は普通の中学生の朝そのままだった。(そうなの!?)








ー。おはよー」

教室に猛スピードで走って入ると蛍が話しかけて来た。

「あ、蛍。おはー」
「いつもながらにギリギリねー」
「アハ;間に合ってんだからそれ言わないでよー」

入学して5日。
は未だに進歩しない(爆)。

クラスにはすっかり馴染んだ。
蛍はいまやの一番の親友だ。


「ちょっとそこどいて」



ふとは後ろから"何か"に言われ「あ、ごめん・・・」といい反射的に横に動いた。
目に入るのはどこかで見たような・・・そう、しゅーちゃんと似たようなテニスバック。

「わvったら越前くんに話しかけられて羨ましいなーv」
「越前くん?」
「何よ、ったら彼の名前知らないの?越前リョーマ君。ちょーカッコいいよねえ〜〜」

はその"越前リョーマ"とやらを見た。
どうやら同じクラスらしいそのひとは席に着くなりさっさと寝る体勢に入ってしまった。


(背ちっちゃかったよな・・・まー顔立ちは綺麗だけど。でもしゅーちゃんのが百倍カッコいい!!)


「その越前くんはテニス部なの?」
「うん?そうだよー!なんかいっぱい大会で優勝してて強いんだってー」
「へえ・・・」
「そうだ!、放課後テニスコート見に行こうよ。なんかここのテニス部ってすごく強くてしかも!男テニのレギュラーってすごくカッコいいらしいよ〜v今日遠征から帰ってくるって噂だから、一緒に行ってみようよ!」
「・・・うん、いいよ」


は至って普通に答えたつもりだった。
遠征から帰ってくるとか実はチェック済みで、今日もしかしたら生のしゅーちゃんに会えるかもしれないのだッ!
の心は踊った。


「じゃ、放課後約束だよー」


そういって蛍は席を離れた。先生が来たからだ。


それからははしゅーちゃん・・・不二に会えることだけを考えてダラダラと進む授業を受けた。

余談・・・はあまりに暇なので授業中はノートに落書きしたり寝たりして過ごした。
ふと横を見ると窓側の後ろの席では越前がやっぱり爆睡していた・・・。
























「よしっ!それじゃいこっかー」

変に浮かれ過ぎないように。

分かっていてもどうしてもの顔は緩み幸せ一杯だった。
何せ2年振りくらいにマトモに顔を見るのだ。

(お、覚えてるかな・・・)





外に出て少し昇降口から離れれば、程なくして女生徒の黄色い歓声が聞こえた。

「うわ・・・煩い」

はあまりの声に思わず顔を顰めた。

「それだけ人気なんだよー。すごいなぁ・・・ホラ、いくよ!!」

意外とパワフルな少女だったらしい・・・とは蛍の新たな面を見た気がした。








「きゃー手塚くーん」
「英二先輩、コッチ向いてー」

なんかよく聞くと名前を呼んでいるらしい。
隣で蛍が詳しく教えてくれた。(ってアンタどこでその情報手に入れたの・・・と聞いたら企業秘密だそうだ)

「あの猫っけの先輩が菊丸英二先輩。その隣が大石副部長。2人は全国クラスの黄金ペアって呼ばれてて・・・」
「へえ・・・」
「ああっ!あの渋くてカッコいいのが部長の手塚先輩だよ!!カッコいい〜vv」

メロメロな目で手塚を見つめる蛍。

「へえ・・・蛍ってあーゆーのが好みなんだ・・・」
「何よう。そういうはどうなの!?意表をついて不二先輩とか!?」

どきん。

「な、なんで・・・?」
「なわけないかぁー。不二先輩っていっつも笑ってて何考えてるかわかんないしね」

何言ってるの!!
あの微笑が先輩の魅力の1つでもあるんだから!!

心の中で力説した。

「あ、あれ、越前くんじゃない?」

コートの片隅を見ると1年にまぎれて同じクラスの越前リョーマがいた。

「越前くん巧いのに、あんなところでもったいないなぁ・・・」

巧いのにってまだ見たわけでもないのに。
しかし蛍は既にコートに釘付けである。

は不二先輩を追っかけてきたということを蛍に話そうか迷っていた。
でも中々話せずにいて、いつもの自分らしくないなぁーと一人小突いた。





がじぃっとコートを見つめると。

いた・・・!

約2年振りに、こんなに近くで見る不二先輩だ・・・。
ニッコリ笑って、ミーハーな女生徒にも臆しない。

(そんなところも大好きvv)

でも、その観衆の中でどうにも遠い存在に思えてならなかった。
2年前は手を伸ばして届く距離にいたのに、今ではとても遠い存在に思えた。









「ねえ・・・蛍。男テニってマネージャーとか募集してないの?」



「え・・・?うーんっと確か・・・して、なかったと思うよ?っていうかね、マネージャー希望が不純な動機のヤツラが多いんだよね。レギュラーに近づきたいって思ってるだけでさ・・・」
「じゃぁ、もしかしたら出来るかもしれないんだね」
「え、うん・・・まぁそうだね。ってまさか・・・」
「やる。絶対やってやる」
「えええええ。な、なんで・・・?だってマネージャーってすごく辛いって聞くし・・・過去の聞くとその、他女生徒の虐めとかも酷いらしいよ・・・?」
「そんなのに負けるさんじゃないわよ!じゃ、今から先生んとこ行ってみるね。あ、良かったら蛍も一緒にやる?」
「あ、あたしは合唱部に入るって決めてるから―――な、、ちょ、待って・・・!」

は越前くんのもとへ急いだ。
フェンス越しに近づく。

(まだランキング戦も行われていない為リョーマはみんなにノーチェックだった)


「越前くん」
「・・・・・・」
「今日和。同じクラスのだよ。越前くんテニス部なんだってね。巧いって聞いたけど」
「・・・ドーモ」

で、何の用?と目線で問われた。

「あのさ、あたし男テニのマネージャーやりたいんだけど、顧問の先生ってどのひと?」
「・・・・・・・」
リョーマは答えるのがめんどくさそうに今先生がどこにいるか考えた。
すると横からカチローが助け船を出した。

「竜崎先生だったら今日は職員会議で少し遅れてるよ。今終わったばかりじゃないかな。職員室に行ったら会えると思うよ」
「ありがと!」

はそのまま踵を返して職員室へ急いだ。

「アイツ、天下の青学テニス部のマネージャーをやろうなんていい度胸だなぁ。泣きを見ても知らないぞ」
「堀尾くんそんな言い方ないよ。彼女可愛かったね。リョーマくん知り合い?」
「・・・・・別に」

ものの数秒でリョーマの頭からの存在は抹消されただろう(をい)




written by koo hiduki .....



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出会ってないし(死)まだまだこれからっすよ。(何)
僕は1話分書くのが短いからめちゃめちゃ長くなりそう・・・(死)



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