「ねー部長ー?」
「何だ」
「クリスマス。どこ行きますかー?一緒にいたいよ」
「ああ、それなら心配ない」
「は?何、心配ないって?」
「だから、いくらでも一緒にいてやると言っているんだ」
「え・・・マジで?一晩中?どうしちゃったの?」


あまりの唐突なこの堅物部長の言葉に王子こと(姫でも可v)越前リョーマは言葉を失う。




「24日から遠征だ。・・・レギュラーみんな一緒でな」






「・・・はっ!?」






真夜中のLITTLE PRINCE ..... happy merry chiristmas! for ver. T×R



「遠征!?合宿!?そんなの聞いてない!!!」

「・・・聞いてない、んじゃなくって忘れてたの間違いだろう」


「おい、越前。マジで忘れてたのか?今月頭にスミレ先生が言ってたぞ?」
驚いて立ち尽くすリョーマの横から桃城が割って入った。
「そういうことだ。今から帰って準備すれば充分間に合うだろう」
準備が間に合うとか。間に合わないとかは。この際置いておいて。

「俺・・・誕生日なのに・・・」

リョーマはボソっと呟いた。












24日。
朝から家族に誕生日おめでとうって言われて。
リョーマは元気よく家を出た。

「ふぁぁぁ・・眠」

眠いながらも頑張って学校まで。
っていうか今日!俺誕生日なのに、何で試合しなきゃいけないわけ。
というか誕生日云々の前に世間一般的にはクリスマスっていう国民的祝日なのに、一体なんで・・・(ブツブツ)。






「リョーマくん♪おはよう、お誕生日おめでとう」

一番は不二先輩だった。

「おチビ〜〜〜vおめでとにゃ〜〜〜vv」

2番では英二先輩。思いっきり抱きつかれてそのまま倒れそうになる。・・・不二先輩が助けてくれたのでそれは逃れた。

「おう!越前、お前誕生日なんだってなぁ。こんなに日に遠征なんてついてねーな、ついてねーよ」

・・・これは桃先輩。俺だってついてないって思いますよ。



いや、現地に着くまで、沢山のひとがおかしくれたりとか、言葉くれたりした。






・・・・・・・・・・のに!!!

何で肝心のあのひとはくれないわけ!?

部長だから先生の隣に座って今後の打ち合わせしてるのとかって仕方ないんだろうけど・・・。
それにしたって何かひとことくれても・・・!

あの口数少ない海堂先輩だって小さかったけどおめでとって言ってくれたのに。





「ずっと一緒にいてくれるって言ったのに・・・ウソツキ。」

リョーマは半ば泣きそうになっていた。







宿に着いたのは夕方6時頃。
お風呂に入ってすぐ夕食らしい。
今日は夜明日に備えて軽く自主トレをして、早目に就寝。
明日の朝8時には現地に行かなければならないらしい。




温泉好きのリョーマとしては、かなり湯も満喫し、(一体何人がリョーマに瞬殺されたことか/笑)
御飯も海の幸満載でめちゃおいしかった。



―――でもリョーマは不機嫌は直らず。朝から一言も話してないのだ。当然と言えよう。










自主トレをしていてもくれない手塚にリョーマは耐え切れずついに涙を流した。





「部長・・・・なんで・・・?」

ぼたぼた。




「あー手塚がリョーマくん泣かした〜♪」

不二が手塚を思いっきり睨みながら言った。

「リョーマくん、こんな酷い男辞めて僕にしなよ?」

どさくさにまぎれて何を言ってる、不二よ。(笑)




手塚は少し溜息をついていった。


「お前らは自主トレを続けろ。・・・・越前はこっちだ」

手塚はリョーマを呼び、そっと自分の部屋へと招いた。





「部長・・・っ、何で今日一言も話してくれなかったの・・・?」

うるうるした目を向けてリョーマが手塚に問うた。

「朝・・・は仕方ないとして忙しかったんだ・・・。その、なんだ・・・」

「う?」




手塚の腰に手を回し、上目遣いに見てくるリョーマ。
着ている服が、旅館の浴衣。



・・・・・・・・・・あぶない。





手塚国光、理性崩壊まであと5秒前である(爆)。










「部長?」
さらに追い討ちを立てるように答えを催促するリョーマ。
手塚はリョーマをぎゅっと抱き締めた。
「・・・・・・淋しい想いを・・・させてしまって・・・。リョーマ、お誕生日おめでとう・・・」

ずっと聞きたかった言葉を言ってもらえてリョーマは顔を赤らめた。


「リョーマ、愛してる。側にいるのがこんな男でもいいか・・・?」


「いいよ・・・国光だったらどんなヤツでも。ずっと側にいてね?」









泣きつかれたのか、リョーマは手塚の手を握ったまま深い眠りに落ちていった―――。










おまけ。
「これでは寝れん」
隣で愛らしい恋人が無邪気な寝顔を晒しているのに寝られる男がいるだろうか、いやいない(反語)
手塚は明日は試合だというのに、ちっとも眠れずにいた・・・。こんなのが後数日も続くと思うと心臓に悪い。試合もあるし、手は出せないし―――。
「だから違う部屋にしたのだがな・・・」
これでは全く無意味である。頭を抱えつつも、手塚は寝ようと必死に試みた。

「っていうか・・・俺が部屋に入れない・・・(泣)」←手塚と同室の大石副部長♪
憐れな犠牲者を、もう一人だして。夜は更けていく・・・。




written by koo hiduki .....






大石が……(笑)



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