年が、先輩に出会って初めての正月を迎えた―――。





トゥルルルルルッ・・・





この年に出会えた奇跡と・・・ ..... '02 A Happy New Year



側にあった携帯がけたたましく鳴った。時刻は丁度0時0分。
見ていたTVでも芸能人が大騒ぎしている。
リョーマは音量を少し下げて電話を取った。

着信画面が表示しているのは―――恋人、不二周助だった。

『あ、もしもし、リョーマくん?』
「不二先輩・・・?」
『あけましておめでとう』
「あ、あけましておめでと・・・ございます」
『今年一番にリョーマ君と話しておきたくてね。今年もよろしくね』
「はい、よろしくお願いします・・・先輩いま家ですか?」
『うん?そうだよ?』
「・・・・・・・・・会いたい、今すぐ

それはとても小さな声だったけれども。
電話の相手は、その言葉に微笑みを作った。




『いいよ・・・今すぐ行くから待ってて』



ツーツーツー・・・

リョーマは切れた電話を手に持ったまま真っ赤になって急いで上着を来て外へ出た―――。













「・・・・・・リョーマ君ッ」

リョーマが家の玄関横に寄り掛かって待っていると自分を呼ぶ声がした。
あ、と声のした方に顔を上げるとそこには少し息を荒げた不二がいた。

「・・・・・先輩」

「あ、ゴメン。急いで来たんだけど待たせちゃった?寒いのに、ゴメンね」

リョーマは暫く放心したように不二の顔を見つめた。

「・・・・・・・・どうしたの?」

リョーマはとても切ない顔をして、不二に抱きついた。

「リョーマ君・・・?」






不二の胸に埋めていた顔を、幸せいっぱいの笑顔を浮かべてみせた。

「あけましておめでとう」

そのまま服を少し下に引いて、頬に口付けた。





「周助、大好きだよ。それを言いたくて・・・」




「うん・・・ボクも21世紀もずっとリョーマ君だけを愛してるからね・・・」












周助くんの顔はとても幸せそうだったそうな。



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