きみのもの



「ねえ・・・不二先輩?」
「なに?」
「誕生日。何欲しい?」
「リョーマくん。それって本人に聞くモノではないんじゃない?」


カワイイ大きな目を向けて尋ねてくる愛しいひとを見ながらくすくす笑った。

「・・・だってさぁ。何がいいのかよくわかんないんだもん」

いじけるように言うその台詞がまた可愛い。
思わず抱きしめたくなった。
なので本能にしたがって側に行って強くしっかり抱きしめた。

「・・・先輩?」
「そうだな・・・リョーマくんとか」
「・・・・・・」

無言。
後ろから抱きしめる格好になっていたので顔を覗き込むと真っ赤になっていた。

「ふふ・・・照れた?」
「もー・・・先輩ふざけてないでよ」
「ふざけてなんて」

いない。


ホントにできることなら一生離さないように全てが欲しい。

「他にないの?」

他にあるわけない。これ以上の贅沢もない。

「・・・でもなぁ」
「?」




「オレはもう先輩のモノだからそれじゃ答えになってないんだよ」


リョーマくんは、もう、ボクのモノってこと?


「・・・そうなの?」
「?だってそーじゃん??」


再度強く抱きしめた。嬉しくて。こんなに嬉しいことなんてあっただろうか。
何十個もの賞状よりこの言葉の方が何倍も嬉しい。

「先輩?」
「もー何でそんなに喜ばしてくれるかな・・・」


お礼とばかりに優しいキスをした。そのまま唇を耳元に動かし、アリガトと囁いた。
リョーマくんはやっぱり照れていたけれど。やっぱりカワイイ。




ボクたちは手を重ねてもう一度キスをした。

少し甘かった。



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