comfortable?



僕はなんて幸せなんだろう?




その日。
部長・副部長―――つまり手塚と大石ってわけだけど―――は会議で部活には来なかった。

だから僕はちょっと不機嫌で。
僕のことほったらかしにして大石と一緒にいるんだから、このくらい思ってもイイよね?
でもその不機嫌を他人に気付かれるようなコトはしないけどネ?
―――一部のひとには気付かれたケド。

「は〜。まだかな」
部活も終わってみんな帰ったってゆーのに手塚たちはまだ会議をしているようだった。

「手塚・・・」

遅いよ、と待ち人の名前を呼んでみる。

「・・・なんだ」

すると声が返ってきたので少し驚いて後ろを振り向くとそこには疲れきった手塚の姿があった。

「終わったの?」
「ああ」
「そう。じゃ帰ろ」
僕は自分の荷物を持って戸口に向かった。
「不二」
「ん?・・・わ」

突然名前を呼ばれたかと思うと目の前が暗くなって僕の方に手塚が倒れこんできた。
僕より長身の身体を支えるのは苦難でボクはそのまま倒れこんでしまった。

「手・・・・・・んっ」
・・・塚?といおうとすると、その口を相手をふさがれる。

「・・・んぅ・・・っ・・・」

始めは、軽く。触れる程度の口付けから、エスカレートしていって今度は舌を絡ませてくる。
「・・・どうしたの?」
滅多に手塚の方から甘えてくることなんてないのに。
返答の代わりに強く抱きしめられる。

アタタカイ相手の感触。

大切だと全身でいってくれる、手塚の抱擁が不二は好きだった。

「少し・・・疲れているだけだ」
ぽそっとヒトコトもれた。
さっきの返答のつもりだろう―――

「そう・・・大丈夫?」
何も言えない自分が少し嫌で。

僕は、手塚のやすらぎになれているだろうか―――?

「・・・もう少しこのままでいいか?」
僕は少し身をよじって手塚の方に手を伸ばし抱きしめた。
「うん・・・」
そして耳元でこう、囁いた。

「手塚・・・・・・好き、だよ・・・・・・」

それを聞いた手塚は。
少し、嬉しそうに。
けれどそんなそぶりは少しも見せなかった。
でも僕にはわかってるんだよ?
「・・・ああ」
「手塚もいってよ」
小さな願い。
もう一度少し乱暴にキスされて、それから―――

「・・・・・・好きだ・・・・・・」

そしてまた唇を重ねる。
「不・・・周助」
力が抜けて倒れこみそうになる僕をしっかりと手塚が受けとめる。
名前で呼ばれたことに僕は不覚にも赤くなってしまった。




ねえ?

いつまでも、いつまでも。

この腕で僕を抱きしめていてよね?



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