A HAPPY NEW YEAR



『A HAPPY NEW YEAR―――!!あけましておめでとうっ!!』



TVから聞こえる番組司会者の声・・・続いてそこから年が明けたのだと告げんばかりに会場客が騒ぎ出す。
リョーマは少し煩わしそうにそのテレビの画面をリモコンで消した。
実際もともと一緒にいる奴が行く年来る年で鐘の音が聞きたいと言ったからつけただけで、リョーマはあまり興味があった訳ではなかった。


「よく年が明けたくらいであんだけ騒げるよね」
溜息交じりにそう告げるとベットに寄り掛かるようにしていた人物がくすっと笑った。
一緒に年を越したリョーマにとって初めての恋人であるだ。
は一学年年上で桃先輩と同じクラスだ。
テニス部のマネージャーをしていて、リョーマがレギュラーになってから急接近した。
正月を一緒に過ごすのはたってのお願いで、リョーマも一緒にいたかったので了承した。


「リョーマらしいね、そういう考え」

笑いながらが返事をする。
リョーマは少しむっとしてを自分の方に引き寄せた。
そして強く強く抱き締める。

「リョーマ・・・?」
・・・あけましておめでと」
「あ、挨拶まだだったね」

は腕から逃れて正座し、あけましておめでとうございます、と手をついた。

「今年もよろしくお願いします!」
「俺からもよろしく」
「お参りいかなきゃねー。全国制覇祈願!」
マネージャー根性を見せるをリョーマは優しくみやり、それからすっと手を伸ばして触れるだけのキスをした。

「連れてってやるよ―――全国」
「うん、リョーマたちならきっと出来るよ、信じてる・・・行こうね、全国」


「あともいっこお願いしなきゃ」
「何?」
「これからもリョーマと一緒にいられますようにって」
「それ、お願いすることじゃないよ。安心してよ、俺離す気ないから」
「ん・・・、また来年も・・・これからずっと一緒に正月迎えたいね」
が少し顔を赤らめながら言った。
「じゃぁ来年も予約しとく」
「え、もう?・・・忘れないでよ?」

「忘れないよ・・・のこと愛しちゃってるからね」
「愛されちゃってるからね☆リョーマ、大好きだよ」



2人は顔を合わせてくすくす笑った。



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