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おまけの佐伯君ドリ(の予定だったもの) 黄色いぷるんとした物体が目の前にあった。 ちょっと形が崩れてるけど、そこは愛嬌。 「プリンでぷりん…(ぷるん)」 寒ッッ!と言いたくなるようなことを言いながら、プリンをスプーンで突付こうとした―――時。 「何が『ぷりん』だ、このダビデ!!」 「ぎゃー!バネさん、ちゃんのプリンが……っ!」 思い切り強いツッコミを受けて手に持っていたプリンを落としそうになる。 天根はそのプリンの大事に抱え、そのまま自分が地面に突っ伏した。 そこへ更に黒羽から突っ込みが入る。 「痛いっス」 「お前……今何て言った?」 「?何が?」 立ち上がりながら黒羽の方を見れば、彼は信じられないといったような顔つきで天根を見ている。 「誰の、プリンだって?」 「だからちゃん」 「って……」 「バネさんの妹のちゃん」 それを聞いて、ぎゃーーー!と叫ぶ男の姿があった……。 「はい。サエ君v」 極上笑顔で黒羽はプリンを差し出した。 今日の出来は最ッ高に完璧! みんなに試食(毒見)もしてもらったし、心置きなく佐伯に食べてもらえるとは爽やかに差し出していた。 少し形が崩れてるけど、味がおいしければまーオッケーでしょ、って。 「今日も手作り?」 「そう!自信作!」 「…それ、いつも言ってるよね」 少し苦笑しながら、佐伯はプリンを口に運んだ。 はこうやって毎週お菓子を作って来ては佐伯のもとへ運んで来ていた。 初めこそ、酷い味だったにせよ、3ヶ月も経った今ではそれなりの味が出せている。 お兄ちゃんに聞いたケド、サエ君って縛ってくれるひとが結構好きらしいんだよね……(ファンブックより/笑) 「うん、おいしいよ」 「よしっ、ありがと!」 一月に入ってから、あまり料理が得意でないは日々こうやってお菓子作りの練習に励んでいた。 来るべき日に向けて猛特訓中なのである。 「今度は何にしよーかなー」 「、ホントにどんどん上手くなってるよね」 「やっぱりー?努力の賜物v労ってくれる?」 「僕のためだもんね。大事にしないとね」 校内の一角での出来事。 ラブラブモード一色!という雰囲気に――― 「!」 「……!?げ、お兄ちゃん」 は心底嫌そうな顔を見せてその場から逃げようと立ち上がった。 「ちょっと待て!何で逃げる!」 「アタリマエでしょ!プリンはあげないからね!」 脱兎の如く逃げてしまったに、残されたのは佐伯だった。 すっかり息を荒げて、肩を上下に動かしている戦友に佐伯は爽やかに笑顔を向けた。 「またやってるの、バネさん」 「サエ…もとはといえばお前が〜〜〜!」 「そんなこと言われても」 「うっさい!俺のを返せーっ」 ふぅ、と佐伯は肩をすくめた。 黒羽を宥めることもしないで、その場を立ち去ろうとする。 「もういい加減認めようよ、お兄ちゃん♪」 お前に兄だと呼ばれたくない……と、そこには石化となった兄・春風の姿があったとか。 written by koo hiduki ..... この先が進まないんで… |